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NA1500/QXシリーズ NetMeisterオフライン問題について

クラウド型統合管理サービス NetMeister(ネットマイスター)

問題の概要

2024年8月29日(木) 17:32~18:58で発生したクラウド基盤のネットワーク障害の影響で、NetMeisterと装置間の通信に障害が発生しました。本障害についてはNetMeisterのインフォメーションで告知の通り、当日19:00にNetMeisterサービスの復旧を確認しておりますが、NetMeister管理下にある一部の装置については現在もオフライン状態が継続していることが確認されました。

対象機種

以下表に記載の装置および対象ファームウェアバージョンをご利用の場合、8/29(木)の障害以降、NetMeisterとの接続がオフライン(NetMeisterから管理できない状態)になっている可能性があります。

シリーズ・機種名 対象ファームウェアバージョン 修正済ファームウェアバージョン
NA1500A
(無線LANアクセスポイント)
ver.9.0.3以前 準備中
QX-Sシリーズ
(LANスイッチ)
  • QX-S1100:ver.7.1.13以前
  • QX-S3400:ver.7.3.49以前
  • QX-S4100:ver7.3.49以前
  • QX-S4300:ver7.4.37以前
  • QX-S4800:ver7.4.37以前
  • QX-S4500:ver7.3.49以前
  • QX-S5100 : ver7.1.8以前
  • QX-S5300:ver7.4.37以前
  • QX-S5600:ver7.4.37以前
  • QX-S1100:ver.7.1.16以降
  • QX-S3400:ver7.4.54以降
  • QX-S4100:ver7.4.54以降
  • QX-S4300:準備中
  • QX-S4800:準備中
  • QX-S4500:ver7.4.54以降
  • QX-S5100 : ver7.1.11以降
  • QX-S5300:準備中
  • QX-S5600:準備中
QX-Wシリーズ
(無線LANアクセスポイント)
  • QX-W1000:ver7.2.52以前
  • QX-W1100:ver7.2.52以前
  • QX-W2120AC:ver7.2.52以前
  • QX-W2230AC:ver7.2.52以前
  • QX-W1000:ver.7.2.55以降
  • QX-W1100:ver.7.2.55以降
  • QX-W2120AC:ver.7.2.55以降
  • QX-W2230AC:ver.7.2.55以降

オフラインの確認方法とその影響

8月29日の障害によりNetMeisterとの接続がオフラインのままになっている装置は、NetMeisterの装置一覧画面の最終アクセス日時が8月29日の16:32~18:58の間で停止しています。

こちらの最終アクセス日時が2024/08/29 16:32~18:58の間で停止している場合、本問題の影響を受けている可能性があります

現在のNetMeisterとの接続状態(オンライン/オフライン)は、各装置の装置詳細画面で確認できます。

装置概要の製品情報画面 接続状態:×オフラインにマーク

NetMeisterとの接続がオフラインになっている装置は、NetMeisterからの設定変更や、トラフィック量など装置情報の確認、ファームウェア更新などができなくなります。

復旧手段/回避策

シリーズ・機種名 復旧手段・回避策
NA1500A 復旧手段
NetMeisterとの接続をオンライン状態に復旧させるには以下いずれかのオペレーションが必要です。
  • 装置の再起動
    (対象コマンド)
    reboot
  • 電源off/on
    • NA1500A本体の電源をoff/onする代わりに、上位PoEスイッチからの給電をoff/onする方法もあります。上位PoEスイッチとしてQX-Sシリーズをご利用の場合の給電off/onのコンフィグ例を末尾の参考1に記載します。
      なお、QX-Sシリーズを再起動しても、PoE給電は無停止で継続されるため、NA1500Aの装置再起動や電源off/onは発生しません。ご注意ください。
回避策
修正ソフトウェアは現在準備中です(10月中旬リリース予定)。
回避策はありません。
QX-Sシリーズ
QX-Wシリーズ
復旧手段
NetMeisterとの接続をオンライン状態に復旧させるには、以下いずれかのオペレーションが必要です。復旧に失敗した場合、時間をおいて再度復旧方法を試してください。
  • NetMeister機能の無効化/有効化
    (対象コマンド)
    undo netmeister enable
    netmeister enable
  • 装置の再起動
    (対象コマンド)
    reboot
  • 電源off/on
    • QX-W本体の電源をoff/onする代わりに、上位PoEスイッチからの給電をoff/onする方法もあります。上位PoEスイッチとしてQX-Sシリーズをご利用の場合の給電off/onのコンフィグ例を末尾の参考1に記載します。
      なお、QX-Sシリーズを再起動しても、PoE給電は無停止で継続されるため、QX-Wの装置再起動や電源off/onは発生しません。ご注意ください。
回避策
修正ファームウェアへのバージョンアップ。
  • 下記機種については、修正ファームウェアを現在準備中です。スケジューリング機能を使用し、定期的にNetMeister機能の無効化/有効化を行うことで、自動復旧が可能です。
    コンフィグ例を末尾の参考2に記載します。
    • QX-S4300:2025年2月リリース予定
    • QX-S4800:2025年2月リリース予定
    • QX-S5300:2024年12月リリース予定
    • QX-S5600:2024年12月リリース予定
  • バージョンアップ以外の回避策はありません。

問い合わせ先

シリーズ・機種名 問い合わせ先
NA1500A new windowお問い合わせフォームへ
QX-Sシリーズ
QX-Wシリーズ
担当営業にお問い合わせください

参考

1)QX PoEスイッチの給電off/onコンフィグ例

ポート指定の場合

# system-viewへの移行
system-view
#ポートの指定
interface GigabitEthernet 1/0/1
#給電off
undo poe enable
#給電on
poe enable

レンジ指定の場合

# system-viewへの移行
system-view
#レンジによるポートの指定
interface range GigabitEthernet 1/0/1 to GigabitEthernet 1/0/8
#給電off
undo poe enable
#給電on
poe enable

2)QXスケジューリング機能による自動復旧(対象製品;QX-S4300、S4800、S5300、S5600)

QXのスケジューリング機能を使用して、定期的にNetMeister機能の無効化/有効化を行う設定が可能です。
以下のサンプルコンフィグは、毎日xx:xx時(00:00~23:59)にNetMeister機能の無効化、有効化を行います。

サンプルコンフィグ

# system-viewへの移行
system-view
# スケジュールの設定
scheduler job nm-restart
command 0 system-view
command 1 undo netmeister enable
command 2 netmeister enable
quit
scheduler schedule nm-restart
job nm-restart
time repeating at xx:xx
quit
# 設定の保存
save