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2024年3月27日 ネットワークコラム
MEXCBT(メクビット)の本格導入までに解決したい課題とは
今からでも間に合う! GIGAスクール構想への対応昨今、全国の小学校・中学校では「MEXCBT(メクビット)」の導入により、オンライン教材やオンラインテストなどインターネット上のコンテンツ利用が増えています。そんな中、学校のネットワークは快適に利用できているでしょうか?
「今日はネットワークが重いな。動画コンテンツも視聴している生徒間でズレているし、音飛びしてしっかり聞こえない…。これじゃ授業ができない!」ということがあったら大変です。
今回は、ネットワークアセスメントの実施で改善につながった例と、関連する製品をご紹介します。

話題に上がることの多い「GIGAスクール構想」「MEXBIT(メクビット)」とは
ここ何年かでよく耳にするようになった「GIGAスクール構想」や「MEXBIT(メクビット)」という言葉。そもそもこれらはどういうものなのでしょうか。
GIGAスクール構想

「GIGAスクール構想」とは、全国の小学校・中学校において、児童生徒一人1台のICT端末を貸与し、高速で大容量の通信ネットワーク環境を整備する構想です。
令和6年時点では政策としてほぼ実現はされていますが、まだまだネットワークの課題を抱える地域も少なくありません。
- (参考)文部科学省「GIGAスクール構想の実現について」(https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm)
MEXCBT(メクビット)導入

「MEXCBT(メクビット)」とは、正式には「文部科学省CBTシステム(文部科学省 Computer Based Testing)」といいます。児童生徒がデジタル端末を使い、オンライン上で学びを進められるように開発された教育システムのことです。
令和6年2月時点で約850万人が登録されており、ふだんの授業や家庭学習をはじめ、全国学力・学習情報調査や自治体独自の学力調査など、幅広い用途での活用が推進されてます。
- (参考)文部科学省「文部科学省CBTシステム(MEXCBT:メクビット)について」(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/mext_00001.html)
教育委員会のお困りごと解決事例
実際に子どもたちの学びの場にインターネット環境を整備したものの、さまざまな問題が発生し、多くの教育委員会や学校の現場から「困った」の声が聞こえてきます。
ここで、弊社にご相談いただき、NECのネットワークアセスメントツールを導入したことで改善に至った事例をいくつかご紹介します。
※ ネットワークアセスメント=通信ネットワークの評価(アセスメント)
事例1:普段利用や事前の実証実験などで課題発生
1校につきPC40台の有線接続で通信障害が発生。回線を切り替えるも改善されず、数百台の端末の一部がコンテンツにアクセスできないことも。
加えて、インターネット検索やデータ保存さえもできない、複数校同時使用ができないなど、多発するトラブルにどこから手を付けたらよいか頭を悩ませていた。
NECの提案
ネットワークアセスメントをしながら、同時に機器やサービスの見直しを実施する提案。
アセスメントの結果として、帯域に問題はないが、セッション数がボトルネックになっていることが判明。

機器切り替え(セッション数の拡張)とサービス見直し(セッションの制限がないもの) を同時並行で行うことにより、大小含めた課題を一括して解決することができた
この事例について詳しくはこちら
クラウド型統合管理サービス NetMeister 導入事例
久留米市教育委員会 様
授業での端末一斉利用でもストレスなく接続できる学習インターネット環境を実現
先進的なICT授業を支える校内LAN整備の秘訣とは
事例2:ネットワークの切替期間の課題
GIGAスクール構想の本格始動により、ネットワークが重くなるなどレスポンスが鈍化。オンライン学習のアンケート調査で児童・生徒、教員ともに「映像や音が途切れた」との回答が5割を超え、配信状況問題が明らかに。
問題なく授業が行えるように環境を整備したいが、授業や教員の勤務時間に影響なく、導入を完了したい。
NECの提案
「ゼロタッチプロビジョニング」を活用した短期間のネットワーク機器切替を提案。
フレッツ回線経由の設定情報取得により設定作業を自動化し、以下の点を改善することで作業人員の確保と工期の大幅な短縮を実現。
- 事前の機器へのキッティング(設定作業)なし:作業期間短縮
- 現場設置作業の簡略化(LANケーブルを接続し装置の電源を入れるだけ):現地作業員のスキルレベル不問

契約完了から1カ月以内で、指定校すべての環境整備を完了し、運用開始を実現した。
補足:ゼロタッチプロビジョニング
ネットワーク機器(ルータ・スイッチなど)の設定作業を自動化し、導入現場でネットワークに接続して起動するだけで使用できるようにすること。
この事例について詳しくはこちら
UNIVERGE IXシリーズ・クラウド型統合管理サービス NetMeister 導入事例
世田谷区教育委員会事務局 様
数百台のタブレット端末の同時ルータ接続でもスムーズに
契約~90校すべての運用開始までを1か月以内で実現した秘密とは
おさえておきたい! GIGAスクール構想・MEXCBT(メクビット)導入課題の解決ポイント
ポイント1:ネットワークアセスメントからのネットワーク改善
前述の事例も含め、ご相談のほとんどがインターネット回線やルータなどの機器に起因するものです。特にセッション数の要因で、一部インターネット上のコンテンツにアクセスできなくなるケースがとても多く見受けられます。
たとえば、500人の児童生徒が同時にコンテンツへアクセスした場合、1台当たり200セッション※とすると100,000セッションを変換処理できる必要があります。
- ※弊社調査結果の最大値で計算(端末からの教育コンテンツへのアクセス数)。
1台当たりのセッション数(200セッション/台) × 500人同時に利用 = 100,000セッション
現在ご利用中の機器性能が足りていないと、処理ができず一部の端末がアクセスできない、という事象が発生します。
NECのネットワークアセスメントツールなら、アセスメント環境を実運用に活用することができるので、導入費用をおさえつつ改善することができます。
NEC製VPN構築ルータ「UNIVERGE IXシリーズ」
また、通信速度が足りていない場合などは、10ギガ回線対応機器も用意しています。状況に合わせてご活用いただけます。

10ギガビットイーサネット 独立4ポート
(1000/2.5G/5G/10G BASE-T対応)
IP転送性能 10Gbps
VPN時の暗号化性能 4Gbps
ローカルブレイクアウトに必要な機能搭載
ポイント2:ネットワーク改善時の機器展開期間の短縮
前述の事例も含め「授業に影響がないようにしてほしい」というご要望を多くいただきます。そのため長期休暇(春/夏/冬)のタイミングでネットワークアセスメントを実施することが多く、休暇中の限られた期間で展開できる「ゼロタッチプロビジョニング」の利用が非常に効果的です。
また、ゼロタッチプロビジョニングとして、クラウド型統合管理サービス「NetMeister(ネットマイスター)」を利用しています。NetMeisterは「ネットワークアセスメント基盤」「ネットワークアセスメント実施以降の機器管理」など、さまざまな用途で利用できるため、他社のネットワークアセスメントと比較するとトータルコスト削減が期待できます。
クラウド型統合管理サービス「NetMeister」
GIGAスクールの課題でお悩みなら、NECへご相談ください
今回は2つの事例から、MEXCBT(メクビット)本格導入に備える課題解決方法をご紹介しました。
どんな課題があるのかわからない…何から手をつけたらいいかわからない…そんなお悩みを抱えている方はぜひ、こちらのサイトもご覧ください。解決のヒントやお得なキャンペーンもご案内しています。
NECのネットワークアセスメントツールについて詳しくはこちら
GIGAスクールの課題をスピーディに解決するNECのネットワークアセスメントツール
「いつ」「どこで」「どのような」問題が起きたのか
その場で確認し、すぐに対応できるネットワークアセスメントを支援
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