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2023年1月26日 サービス紹介
クラウドPBXは電話が不通になる? リスク分散したクラウド化事例をご紹介
クラウドとオンプレミスの組み合わせで、“つながらない”不安は解消できる!ビジネスフォンのサポート終了が近づき入れ替えを検討し始めると、クラウドPBXにするかオンプレミスPBX(設置型ビジネスフォン)にするか迷ってしまいませんか。
一般的に「オンプレミスPBX」は多くの日本企業が今まで使われてきた実績もあり運用面での安心がある一方で、「クラウドPBX」は働く場所が自由になるといったメリットが魅力です。しかし、まだ経験したことがない企業も多く「電話機能が足りない」「問い合わせ窓口が頼りない」「通信障害が発生すると電話が不通になる」といった不安要素をよく聞きます。
今回は、クラウドPBXのこれら3つの不安要素について、そしてその不安要素を取り除いてクラウド化の利便性を感じられたという事例をご紹介します。
いまビジネスフォンの入れ替えを検討中の方はぜひ参考にしてください。

クラウドPBX3つの不安要素を整理すると…
先述のようにクラウドPBXでよく聞く不安は、「電話機能が足りない」「問い合わせ窓口が頼りない」「通信障害が発生すると電話が不通になる」の3つです。
[1]機能が足りない

クラウドPBXではもともと使っていた番号の引き継ぎができない、一般的な保留・転送やその他ビジネスフォンの基本機能が使えないなんてことも…。
これは、クラウドPBXの卓上電話機は「SIP内線端末」区分の電話端末であることが理由です。クラウドPBXの卓上電話機は多くの場合ビジネスフォンで利用する多機能電話機と同等ではなく、ビジネスフォンでいう一般単独電話機と同等の機能の端末であることがほとんどです。
「必要な機能がないので業務がまわらなくなった」という声もよくあります。
[2]問い合わせ窓口が頼りない

クラウドPBXでは導入後の相談窓口がよくわからない、問い合わせをしても回答に時間がかかるなんてことも…。
ビジネスフォンの場合は、メーカーや販売店のサポート体制のもと、担当者がみえる形で利用できますが、クラウドPBXでは問い合わせ先がメール窓口しかないという運用に不安を感じる企業が多いでしょう。
「問い合わせをすると数日経過してやっと連絡が来るが、明らかに知識・経験不足で要領を得ない」という声もあります。
[3]通信障害が発生すると電話が不通になる
クラウドPBXはインターネット上にCPUがあるため、ネットワーク障害発生時、すべての電話業務ができない状況になります。
下の図のように、インターネット上のCPUとつながっているIP電話機は、ネットワーク障害が発生すると不通になってしまいます。
その一方、オンプレミスPBXは、ビジネスフォンは事務所内にCPUがあるので、ネットワーク障害が起きても音声通話*の維持が可能です。
* 外線通話・事務所内内線通話

そのほかにも「110番や119番通報など緊急電話がかけられない」「050の番号しか使えない」「FAXが収容できない」「FAXが収容できても高額なアダプタが必要だった」などが、クラウドPBX導入ユーザーの声としてよく聞かれます。
もちろんここに書いているものはすべてのクラウドPBXに当てはまるわけではありませんが、クラウドPBXを導入する前に、きちんとどのような運用をするのかという明確な方針を元にサービスを検討したほうがいいのは間違いありません。
【事例紹介】オンプレミスとクラウドを組み合わせた構築でクラウドPBXの不安要素を解消
ビジネスフォンのサポート切れに伴い、クラウドPBXとオンプレミスPBXどちらを導入するか迷われていたお客さまの事例をご紹介します。
【株式会社 B社 様】
- 製造業
- 従業員150名程度
- 本社、支店6つ、工場2つ

お客さまのご要望を実現するには、オンプレミスPBXとクラウドPBXどちらか一方を選んで実現しようとするのは難しい状態でした。また、クラウド化の利便性を感じつつも、リスクがあるので、フルクラウド化は避けたいというご要望もありました。
お客さまのご要望
- 今使っているビジネスフォンの機能は使い続けたい
- 万が一の際の事業継続を目的にキャリアサービスに依存したくない
- 安定した品質を求めるため自社ネットワーク環境を使いたい

- 万が一の際の事業継続を目的にテレワーク環境の構築をしたい
- 業務効率化のため、ビジネスチャットやWeb会議も導入したい

オンプレミスPBX×クラウドのハイブリッド構成でお客さまの要望を実現
本社、6つの支店、2つの工場、従業員の自宅で、このような構成を構築しました。NECプラットフォームズのオンプレミスPBX「UNIVERGE Aspire WX plus」とクラウドサービス「UNIVERGE BLUE」を組み合わせた構成(=ハイブリッド構成)です。

支店と工場には、オンプレミスPBXであるUNIVERGE Aspire WX plus を導入し、自社ネットワーク環境を使いVPNを構築することで、内線通話が可能になりました。
また、テレワーク環境構築のために必要なクラウド化は、クラウドサービス UNIVERGE BLUEを使って実現しました。
UNIVERGE BLUEアプリをいれたPCやスマホでは、本社宛ての着信への応答や本社の回線からの発信、さらにチャットやWeb会議も利用できます。
UNIVERGE BLUEは利用する従業員分のアカウント料金のみで利用でき、1名単位で追加可能です。
また、PCで通話ができるので、事務職など、普段は内勤の従業員は会社支給のスマホがなくてもテレワークが実現できることも、UNIVERGE BLUEを使う大きなメリットです。
オンプレミスPBXの機能とサポート体制を使えるので安心
NECのこのハイブリッド構成では、クラウドPBXでよくいわれる「電話機能が足りない」「問い合わせ窓口が頼りない」という不安がありません。
クラウドPBXでなく、オンプレミスPBXを使うので、機能はもちろん豊富です。当社または販売店がサポートします。
フルクラウド化ではないから、リスク分散によるBCP対策に

すべてをクラウドにするわけではなく、オンプレミスPBXとクラウドサービスを組み合わせたことで、万が一の際にすべてのコミュニケーション手段が使えなくなる事態を回避できます。
万が一クラウドに障害が起きても、自社に設置しているオンプレミスPBXのAspire WX plusは影響を受けないので、固定電話機を使って通話ができます。
その逆として、万が一オンプレミスPBXに障害が起きてしまっても、クラウドサービスUNIVERGE BLUEで通話ができるので、PCやスマホを使って事業継続ができます。
これなら、クラウドPBXの「通信障害が発生すると電話が不通になる」というリスクは大幅に軽減しますよね。
もしもに備えた、効率的な電話環境構築はおまかせください
企業の電話はビジネスの生命線といえるほど重要なもので、不安要素を抱えたまま導入を決めてしまうのはリスクがあります。
多様化する働き方に対応するためにも、企業のコミュニケーション環境のクラウド化は必要不可欠です。ですから、いま多くの企業で必要とされていることは「不安なくクラウド化を進める方法」でしょう。
NECプラットフォームズでは、オンプレミスPBXだけでも、クラウドPBXだけでもできない、両者を組み合わせたハイブリッド構成で、お客さまのクラウド化を不安なく進める提案をします。
企業によって、最適な構成や機能は異なりますので、ビジネスフォンの入れ替えでお悩みの場合はぜひお気軽にご相談ください。
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