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2022年3月11日 入退管理コラム
食品の安全・安心の第一歩をITで守る方法
食品はいつも安全安心であることが大切人が生活していく上で欠かせない「食事」。それは、消費者が購入する時点で、当然のことながら「食品は安全、安心である」ことが普通です。ところが、近年それを脅かされている事件が発生していることも事実としてあります。

「フードディフェンス」とは?
日本語では「食品防御」です。食品に入っていてはならない異物を意図的に混入することを防ぐことをいいます。
本格的にこの考え方が導入され始めたのは、2001年9月に起こった「米国同時多発テロ」以降といわれています。意図的な異物混入を「食品テロ」なんて表現されることもありますよね。テロを防止するといった重要な観点で、適用され始めたのではと思われます。
フードディフェンスにおいて、米FDA(Food and Drug Administration)では、『FIRST(食の防衛の最前線にいるのは従業員)』として、以下の内容を提唱しています。
Follow | 食の防衛に関する職場の対策や手順に従う |
---|---|
Inspect | 作業場とその周囲を点検する |
Recognize | 普段と違う点に注意する(認識する) |
Secure | すべての原材料や製品を安全に保つ |
Tell | 異常や疑わしい点に気づいたら、上司に伝える |
- ※出典:FDA「Employees FIRST」(https://www.fda.gov/food/food-defense-training-education/employees-first)
普段からの基本的な行動や監視がフードディフェンスにつながるのですね。
フードディフェンスに取り組むべき理由を考える
食事のたびに「これに毒は入っていないよね?!」などと考えながら食べる人はいませんよね。それは食の安全が保障されているのが前提、平たくいってしまうと「当たり前」だからです。その「当たり前」が脅かされたら、人は安心して食事をし、生活をしていくことができなくなります。
そんな「当たり前」を脅かされてしまった事件が、近年発生しました。
2000年代初頭に、冷凍食品工場の従業員が意図的に薬品を混入させ、消費者が健康被害を受けてしまったというものです。この事件を発生させてしまった食品会社には当然補償問題が発生し、メーカとしての信用も著しく下げてしまいました。
フードディフェンスに取り組むことで、消費者と食品を提供する企業において相互で食の安全・安心を守ることにつながり、メーカの信頼も保つことができます。

フードディフェンスを検討するにあたって
では、具体的に企業としてどのような対応を心掛ける必要があるのでしょう。
意図的な異物の混入リスクを排除する その1
繰り返しになりますが、米FDAでは「食の防衛の最前線にいるのは従業員」としています。食品工場で働くのは「人」です。なので、意図的な異物の混入リスクも結局のところ「人」にかかってきます。
会社側の対応として、「従業員の精神衛生」を考慮することは非常に大切です。なぜなら従業員がやってはいけない行動に出る背景に、会社など自分を取り巻く社会に対して何かしらの「不平・不満」を抱いていることがあるからです。
会社側と従業員間や従業員同士で円滑なコミュニケーションを持つなど、日ごろから従業員が気持ちよく働ける環境の構築を心がけることがリスクの低減につながります。

意図的な異物の混入リスクを排除する その2
従業員だけでなく外部からの侵入により、「意図的な異物の混入」が発生してしまうリスクも考えなくてはなりません。大切なのは、「工場内に何かを持ち込む隙を与えない」ことです。
そのために、心理的に思いとどまらせたり、外部からの侵入を防ぐ環境を検討したりすることは効果があります。
たとえば、監視カメラを設置することで抑止力になったり、工場内に入退場できる人を制限することで外部からの侵入を防いだりします。
このように、さまざまな観点から、対策を組み合わせることでフードディフェンスの強化につながります。

いますぐ具体的な対応を
先述の通り、工場内に入退場できる人を制限する、つまり工場における入退管理を実施することはフードディフェンスに取り組む1つの有用な手段だと考えます。
当社の「SecureFrontia Lite(セキュアフロンティア ライト)」を導入して、工場の入退管理を早速始めましょう。SecureFrontia LiteはICカードで個人認証し、入場退場を管理します。
もちろん入退場記録(入退ログ)を保存し、後から確認することが可能です。また、Webアクセスで設定ができたり、入退ログを確認することができたりするので、入退管理システム専用にPCを用意する必要がなく、比較的簡単に導入できるので、まずは1扉から検討するのもよいかと思います。
さらにNECプラットフォームズの入退管理システム「SecureFrontia X(セキュアフロンティア エックス)」はICカードによる個々の入退管理はもちろんのこと、さまざまなところで実績を持つNECの顔認証、指ハイブリッド認証といった生体認証を連携して、入退管理を行うことができます。生体認証を連携すれば個人認証時にICカードを持つ必要もなく、異物混入を未然に防ぐことが可能です。また、SecureFrontia Xと連携しているので、ICカード同様、生体認証のログも入退管理システムに保存することができます。
フードディフェンスを取り組むはじめの一歩として、SecureFrontia製品の導入を検討しませんか。

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