サイト内の現在位置

小学校のIT教育風景小学校のIT教育風景

2020年1月28日 ネットワークコラムPDFダウンロード

GIGAスクール構想におけるネットワークのあり方とは

学校教育が大きく変わろうとしています

“子供たちがパソコンやタブレット端末を触っている授業風景”。そんなシーンをテレビのコマーシャルなどで見たことがありませんか?

日本の学校教育において、これまでもICTの活用は進んでいるのですが、世界に目を向けるとまだまだ日本は遅れているとの統計データもあるそうです。

そんな中で2019年12月、「令和元年度一般会計補正予算」案の閣議決定により、教育改革の柱として「GIGAスクール構想」が明らかになりました。

小学校のIT教育風景

「GIGAスクール構想」とは?

この「GIGA(ギガ)」とは、「Global and Innovation Gateway for All」を略した言葉とのことです。

つまり「GIGAスクール構想」とは、「Society 5.0 時代に生きる子供たちの未来を見据え、児童・生徒向けの1人1台の学習用端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する構想」ということ。また、この関連事業に「2,318億円」の補正予算が計上されました。

これにより、学習端末と高速なネットワークの整備が加速することが期待されています。あわせて教育指導要領も変わっていくため、学校教育が大きく変わろうとしているのです。

そして「GIGAスクール構想」には、ICTの活用は手段であって目的ではなく、学習を通して子供たちの豊かな創造性を育み、さらには持続可能な社会の担い手を育成していくことが示されています。

いま学校ICTに関わる方々は、急ピッチでさまざまな対応をしているのではないでしょうか。

PCを使った小学校の夏休みの研究発表

学校ICTの関わり

NECプラットフォームズは、これまで多くの学校ICTのネットワークに携わってきました。当初、我々が驚いたことの一つが“たくさんの学習端末が一斉に無線LANアクセスポイントへ接続して、一斉に通信を行う”ということでした。

特に“すべての端末で一斉に動画を視聴する”という風景は、無線LANに携わる企業として常識が覆されるショッキングな出来事だったことを記憶しています。

なぜなら一般的なオフィスでは、“40台以上の端末が一つの無線LANアクセスポイントで一斉に動画を見る”ということがほとんどないからです。

当時は一斉に端末を動かすと、動画が進んでいるものがあれば、遅れているものがあったりで、もっと安定させるようお叱りを受けることもありました。

その後、当社の技術者が悔しさをバネにして工夫を重ねて、公平な通信を追求してきた結果、誕生したのが4×4、4ストリームの無線LANアクセスポイント「NA1500A」です。

しかし、それだけでは学校ICTネットワークとして課題があることもわかってきました。

小学校のIT授業

GIGAスクール構想における、教育用ネットワークの課題と解決

そもそも無線LANだけではなく、校内LANやインターネット自体が高速にならないと、インターネットを利用した調べもの学習などで支障をきたしてしまいます。

つまり、ネットワーク全体をより高速化する必要があるということです。さらに教育委員会や学校間は当然のことですが、VPNによるセキュアなネットワークが必要です。

今回のGIGAスクール構想の標準仕様書では、このような課題も考慮された内容が記載されています。

そこで各学校には、高性能のVPN対応高速アクセスルータ「UNIVERGE IX2106」が活躍します。

また、無料のクラウド型統合管理システム「NetMeister(ネットマイスター)」のダイナミックDNS機能により、高速かつ安価なVPN網を構築することもできます。

さらにこの「NetMeister」で、各学校に設置した「UNIVERGE IX2106」から「NA1500A」、加えて「学習用端末の電波状態」までを統合管理することができるようになります。

GIGAスクール構想における、NECプラットフォームズが提案する教育用ネットワーク
NGN IPv6 網によるVPN 構築のイメージ

NECプラットフォームズは、子供たちの快適なICT授業に貢献できるよう、ネットワークを通じて最適なソリューションをご提案します。

詳しくは、雑誌記事をご覧ください。

  • 参考:
    文部科学省「GIGAスクール構想の実現について」https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm

GIGAスクール構想における教育用ネットワークの構築について、詳しく知りたい方は…

テレコミ掲載記事を差し上げます

「GIGA スクール構想の実現」が閣議決定され、教育現場での高速かつ安全なネットワーク構築に注目が集まっています。NECプラットフォームズのソリューションなら、教育用ネットワークをトータルで提案、VPN・インターネットの高速化、運用コストを大幅に削減をすることができます。

月刊『テレコミュニケーション』 2020年1月号では、ネットワークに精通した当社社員が、教育用ネットワーク構築の課題からトータル提案まで、詳しく語っています。

もっと知りたい方は、この雑誌掲載記事をダウンロードしてお読みください!

オススメ記事

GIGAスクール構想は、学校だけではなく「自宅ICT環境」にも注力

ネットワークコラム

家庭でのリモート学習に適したモバイルルータの選び方

クラウドなら密を避けつつ、スピーディな対応

ネットワークコラム

ネットワーク管理者も現場に行かない働き方を

オフィスで「家庭用」アクセスポイントを使ってはいけない理由

ネットワークコラム

「法人向け」って何が違うの?