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2020年9月14日 ネットワークコラム
家庭でのリモート学習に適したモバイルルータの選び方
GIGAスクール構想は、学校だけではなく「自宅ICT環境」にも注力文部科学省によって打ち出された「GIGAスクール構想」により、学習用端末1人1台の実現に向けたICT環境整備が動き出しています。加えて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による休校措置への対応もあり、子どもたちの学びをめぐる状況は大きく変わろうとしています。
New Normalな時代において、学びの機会は学校の中だけでなく、家庭の中においても平等に整えなければいけません。今回は、補正予算の成立によっても注目されている「家庭でのリモート学習」に必要な通信環境についてお話ししたいと思います。

「GIGAスクール構想」とは?
まずは、「GIGAスクール構想」とはなにか、改めてご説明します。
「GIGA(ギガ)」とは、「Global and Innovation Gateway for All」を略した言葉とのことです。つまり「GIGAスクール構想」とは、「Society 5.0 時代に生きる子供たちの未来を見据え、児童・生徒向けの1人1台の学習用端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する構想」ということです。これにより、学習端末と高速なネットワーク整備が加速することが期待されています。
加えて、「GIGAスクール構想の加速による学びの保障」に対する補正予算が2020年4月30日に成立し、本件にはLTE通信環境(モバイルルータ)を使用した家庭学習のための通信機器整備支援の補正予算(147億円)も含まれています。
この背景には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のような感染症や自然災害の発生による学校の臨時休業など、さまざまな緊急時においても、ICTの活用により子供たちが家庭にいても学習を継続できる環境の整備を支援するといった目的があります。
つまり、学校だけでなく、家庭におけるICT環境の整備が必要不可欠になるということですね。

インターネット(Wi-Fi)環境のない家庭にはモバイルルータがおすすめ
家庭でのICT環境を整える上で、まず考えなければならないのはインターネット環境です。
家庭にインターネット環境がない、もしくはインターネットへの接続はできるものの、Wi-Fi環境がなくスマートデバイスが接続できない、あるいは、IT機器に苦手意識を持っているなど、家庭ごとに事情はそれぞれです。
そのような状況の中、どのように通信環境の整備を支援したらよいか悩まれている教育委員会の方やITベンダーの方も多いと思います。
家庭の通信環境整備において重要なことは、インターネット接続のためのルータを貸与する際に、「家庭環境に依存せず、すぐカンタンに始められること」と「貸与する側(教育委員会、ITベンダーの方など)が構築に迷わず、スムーズに導入できること」に注目し、機器を選ぶことです。
ルータには、光回線を収容する設置型のタイプと、モバイル回線を収容するモバイルルータがありますが、今回のケースでは、後者が適しています。
小型で軽量なモバイルルータであれば、各家庭に貸与するのもカンタンですし、なによりも光回線工事不要、それさえ持っていれば、家庭内でも場所を問わずインターネットへ接続できるので利用開始に手間がかかりません。

モバイルルータ選びのポイント
では、モバイルルータの中から機種を選ぶ際に大切なポイントはなんでしょう。
どのモデルも、光回線が不要という点は同じですので、どれだけ多くの通信サービス(SIM)に対応しているかが重要になります。
多くの通信サービスに対応していれば、それだけ選択の幅が広がりますので、通信エリアや通信コストなどを比較し、最適なサービスを選択しやすくなるからです。
そして、もうひとつ注目すべきポイントは、初期設定(APN設定)を自動で行う「LTEオート接続機能」*へ対応しているか、という点です。
通常、インターネットを利用開始するには回線契約およびAPN(モバイルルータを携帯電話ネットワークに接続するための文字列)の設定が必要です。
ですが、この「LTEオート接続機能」*がついていると、APNを自動で選択して接続することができます。要は、LTEオート接続機能があれば、複雑な設定がいらないということ。
- *手動設定が必要な場合があります。
NECプラットフォームズの「Aterm MP02シリーズ」なら、この3ステップで利用開始できます。
-
SIMカードを挿入
-
本体の電源を入れる(APN自動選択)
-
接続完了

これなら、IT機器が苦手な方でも頭を悩ませることなく利用開始できますよね。
家庭での設定が不要となるので、各家庭にルータを配布するだけで完結。
多くの家庭の通信環境を一斉に整えなければならない教育委員会や学校関係の方にとっても、ルータを配布するだけでスムーズに運用開始できる点はとても大きなメリットになります。
導入後のアフターケアにも注目
モバイルルータの機能面もさることながら、導入後に安心して利用し続けるには、「サポート」や「品質」という点も忘れてはいけません。
精密機器ですがら、利用を始めてみると、不具合や故障、操作性で疑問に思うことなどが出てくる可能性があります。
そのような困った時に、「どこに問い合わせるかわからない」「問い合わせてもつながらない」という事態は避けるべきですし、品質への不安を抱きながら利用するのでは安心して家庭でのリモート学習はできませんよね。
NECプラットフォームズのAtermブランドは、長年にわたりコンシューマ向けに製品を提供してきた経験を持ち、導入後のアフターケアも充実しています。
- 専用窓口
「GIGAスクール専用」に問い合わせ窓口を用意しているので、販売店様や先生・児童のサポートが万全です。 - 安定した品質
多数の通信キャリアで採用された安定した品質を誇り、国内で開発・設計・生産しているので、安心してお使いいただけます。
そしてもちろん、「Aterm MP02LN/MP02LS」は、冒頭にお話ししたオンライン学習など家庭での通信機器支援の補助金対象品です。
Wi-Fi環境が整っていない家庭に対する貸与等を目的としたモバイルルータの整備支援の補助金対象となります。
ぜひ一度、ご相談ください。

- ※Wi-Fiは、Wi-Fi Allianceの商標または登録商標です。
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