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セルロース系バイオ素材
非可食性の植物原料に着目してきたNEC
NECのバイオプラスチックをもっと理解するためのコラム 2023年12月18日
バイオ燃料やバイオ素材には、利点だけではなく欠点があるのも事実で、そのひとつに食糧問題があげられます。
あまり知られていないかもしれませんが、じつはNECは2000年代前半から、バイオプラスチックの開発に取り組んでいます。
まず最初にデンプン原料のポリ乳酸複合材の開発に着手。これまでに携帯電話やコンピュータ、ホームルータなど、販売終了品を含めて14機種もの電子製品に展開してきました。
さらに2010年頃から、食用ではない「非可食性の」植物原料に着目し、木材やわらなどの主成分であるセルロースを使い、装飾性の高い漆器調のセルロース系バイオ素材を実用化しました。
近年では、セルロース同様に微細藻類ユーグレナが産生するパラミロンを原料とするの新しいバイオ素材の開発にも注力しています。
多くの植物原料は、利用が拡大すると食糧問題への影響が懸念されます。
NECのNeCycleの約50%はセルロース。もっとも豊富な天然有機資源といわれる、非可食性の木材や稲わらから抽出される安全な成分なのです。