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2019年12月12日 オフィスコミュニケーションコラム
職場のストレス第1位は? その解消こそ今後の職場を変えていく
システムを導入しても成果が上がらないのには理由があった職場でストレスを感じることはありますか?
個人差はあれ、多くの人が何かしらのストレスを感じながら毎日働いているのではないでしょうか。
2019年もそろそろ終わりが近づいてきましたが、今年は「働き方改革」というワードにあふれた年となりました。「長時間労働の是正」や「有給休暇の取得義務化」といった法改正が実施され、テレワークをはじめとした柔軟な働き方の推進が注目されましたね。そんな流れの中で、業務改善や効率化を促進するITツール市場も盛り上がりをみせました。
はたして、それらを取り入れた企業で働く社員は自由な働き方を実現し、理想的なワークライフバランスを手に入れ、多くのストレスから解放される…といった理想に近づけたのでしょうか。

「職場でストレスを感じる」約8割に 2019年は過去最高値
職場でストレスを感じているかどうかに関する民間調査で、「非常にストレスを感じている」「ややストレスを感じている」と答えた人は全体で76.1%、過去3年で最高値になったという結果が発表されました。
ストレスをまったく感じずに働くことは現実的に難しいと思いますが、過度なストレスは集中力を奪い、仕事のクオリティが損なわれ、生産性は低下します。このように、一般的にストレスと生産性には深い関係性があるといわれています。
だとすると、生産性向上を目的としてさまざまな製品やツールを導入しても最終的に社員のストレスを取り除かなければ、思ったような効果が得られないということ。企業がこぞって生産性向上に躍起になった年に、過去最高のストレス人口というのも、なんとも皮肉な結果ですね。
では、多くの人が感じているストレスとはどんなものでしょう。

ストレスの原因、1位は意外な結果?!
ストレスの原因について、このような結果が出ています。
- 1位「仕事の内容」(34.6%)
- 2位「給与や福利厚生などの待遇面」(31.8%)
- 3位「同僚との人間関係」(27.3%)
- 4位「上司との人間関係」(26.9%)
- 5位「仕事の量が多い」(24.7%)
なんと1位は、「仕事の内容」という結果でした。
ちなみに、過去2回の調査で1位だったのは「上司との人間関係」。近年問題視されていたセクハラ、パワハラ、スメハラといった人間関係によるストレスは、2019年ではランクダウンしたという結果です。人間関係や給与よりも、「仕事の内容」がストレスになっていると感じている人が多いことに少し驚きます。
この結果の背景には、1980年代から2000年代初頭までに生まれたミレニアル世代の台頭が表れているのではないでしょうか。
「やりたくないことでもやるのが仕事」「がむしゃらに働いて出世するのが社会人」といった従来の考え方とはまったく異なる思想を持つミレニアル世代。仕事にやりがいや充実感を求め、ワークライフバランスを重視、そして個性の多様性を認めながらも個人主義をベースにもつ、そんな生き方をする世代が徐々に企業の中心となってきているのです。
仕事にやりがいを求める世代と企業の在り方のギャップが、この結果に表れているのかもしれません。だとすると、企業の中心世代が変化した今、企業全体の生産性をあげるにはどのような考え方が必要となるのでしょう。

「仕事に充実感を持つ」→「ストレス軽減」→「生産性が上がる」という新たな方程式
その答えは簡単ではありませんが、「無意味」「無駄」「非効率」といった業務や工程をなくすことはとても重要です。極論をいえば、社員全員が「意味のある業務を、無駄なく効率的に行う」ことができれば、生産性は飛躍的にアップするということになりますが、誰もがやりたくない業務や雑用、簡素化できない工程がどの職場にも存在するでしょう。
ただ、それを改善できる業務ですら、まだまだ放置されている状態です。特に見落としがちな日常にそれらが潜んでいます。





共感する項目が一つくらいはありませんか。
このように、「やりたい!」という社員のモチベーションを妨げている状態は、早急に改善する必要があります。
本来の業務に集中できれば、ストレスは軽減される
想像してください。先ほど挙げたような「無意味」「無駄」「非効率」な仕事内容が一切なくなったとしたら…。
きっとモチベーションは今より少しは上がり、ストレスも少しは減るのではないでしょうか。つまり、「本来の業務に集中できる環境を整えられているかどうか」ということが、とても大事なことだといえます。
今年盛り上がりをみせた「働き方改革」を実現するさまざまなITツールやサービスも、業務効率化だけを目的とするのではなく、本当のゴールは業務の効率化を実現した先に、本来の業務に集中する時間を増やすことにあるのではないでしょうか。
たとえば、当社ではビジネスフォンを使って次のような職場作りをサポートしています。





ITツールやサービスの導入を検討する際は、費用対効果に現れる定量的な改善だけでなく、「どんな気持ちで働ける職場にするか」という視点で選択することも重要だ、ということを忘れないようにしたいですね。
2019年流行語大賞「ONE TEAM」は、2020年も職場で必要な考え方
2019年に大盛り上がりだったラグビー日本代表。流行語大賞は「ONE TEAM」になりました。
個人主義ながらも他者との共感や共有、人とのつながりを大切にするミレニアル世代にとって、一人で仕事を抱えていては得られない充実感はコミュニケーションが必要不可欠な要素です。
職場でのコミュニケーション環境構築に長年とりくんできたNECプラットフォームズだからこそ、お客さまの職場が「ONE TEAM」となり最大限の生産性を発揮できるよう、本当に必要なツールを共に考え、ご提案します。

- ※チューリッヒ生命「2019年 ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査」より(https://www.zurichlife.co.jp/aboutus/pressrelease/2019/20190424_01)
- ※2019年4月26日付 日本経済新聞電子版より(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44237620W9A420C1000000/)
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