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遠隔監視制御システム コルソス

遠隔監視制御システム コルソスは
2022年12月 50周年を迎えました

1972年12月に電話非常通報装置として誕生したコルソスは、おかげさまで50周年を迎えました。警備会社向けの通報装置としてスタートしたコルソスは、時代の変化とともに次第に用途が広がり、今では下水道のマンホールポンプを中心に様々な設備の監視装置としてご使用いただくようになりました。

これまでコルソスに関わって下さった全ての皆様に、心より御礼申し上げます。
本サイトでは、50年を振り返るとともに、これからの想いをお伝えいたします。これからも進化し続けてまいりますので、引き続きお引き立て賜りますよう、お願い申し上げます。

コルソスの変遷

50年のあゆみ

コルソスの誕生

コルソス1号機(CS・1)
コルソス1号機(CS・1)

コルソスの1号機(CS・1)は、警備会社向けだった。

CS・1販売開始の10年前、1962年に日本で初めての警備会社が誕生した。当初は人による警備だったが、1964年の東京オリンピックをきっかけに警備業が広く知れ渡ることになり、人手不足を見込んで機械警備が導入された。1969年に4都道府県で発生した連続射殺事件(警察庁広域重要指定108号事件)の犯人逮捕のきっかけとなったことから注目を浴び、機械警備は広く普及していった。

しかし、大手警備会社が開発した機械警備システムは、通信回線を通じて警備会社のセンターで24時間遠隔監視を行うもの(中央監視)で、中小の警備会社は自前でシステムを開発することが難しかった。そこで、電話機メーカーであった日本通信工業株式会社(現:NECプラットフォームズ株式会社)は、1972年12月、電話回線を利用して警備会社に通報する装置を開発した。火災発生時や盗難などの非常時に押しボタンを押すと、あらかじめ設定された電話番号に自動でダイヤルし、音声メッセージでお知らせするもので、既存の電話と共用することができ、通報先の電話番号も個別に設定できるため、中小の警備会社で採用された。

自動でSOSを通知する「CALL SOS(コールエスオーエス)」が商品名の由来です。

代表的な機種~写真で見る主なコルソス~

CS・1 販売期間:1972年~1976年
コルソスの1号機。写真下のボックスがコルソスで上の電話機は外付け電話機。押しボタンを押すと、登録された電話番号(主に警備会社)へ通報した。
CS-4A 販売期間:1981年~1989年
コルソスの4号機。写真左のボックスがコルソスで右の電話機は外付け電話機。カセットテープに録音メッセージを記録する方式で装置でメッセージの録音ができる。この頃から設備監視としても使用されるようになった。
CS・D6 販売期間:1989年~1998年
コルソスの6号機。一般加入回線での通報や集音マイク、威嚇スピーカーなどの防犯用機能に加え、遠隔から現在状態を知ることができるテレコントロール機能を搭載。防犯用途として広く採用される中、下水道設備監視用として採用され注目された。
CS・D7 販売期間:1997年~2007年
コルソスの7号機。パルス積算や時間積算、アナログ入力に対応。FAX通報機能を追加し、日月報の自動送信が可能になった。また設定用アプリによるPCでの設定にも対応。下水道設備の監視を中心に幅広く採用された。
CSDX 販売期間:2002年~2016年
コルソスの10号機。Xが10を表している。インターネット環境の普及に着目し、通報装置初のWebサーバを搭載。汎用ブラウザで状態監視や設定が可能になった。またLANや携帯電話回線、メール通報に対応した。
CSDJ 販売期間:2016年~現在
コルソスの11号機。JはトランプのJACK(11)を表している。テレメータからのリプレースを狙い、初の電源/本体の分離型とした。親子接続で拡張性を可能にし、日月年報の保存期間の増加やグラフ機能の追加でWeb監視機能も充実し、IoT端末としても利用されるようになった。

コルソスシリーズの世代ごとの特長

第1世代(1972年~) CS・1~CS-4A

第1世代イメージ

警備会社向けの自動通報装置として使用されることが多かった。初期の頃、入力信号は1~3点と少なく、通報先は3宛先まで、誰かが応答すると通報終了する簡単な仕様だった。音声メッセージはカセットテープに録音する方式で、録音できる時間は30秒程度、エンドレステープになっており、テープを巻き戻しせずに繰り返し通報することができた。
また、この頃から停電用電池を内蔵しており、停電時でも通報することができた。

第2世代(1983年~) CS-4B~CS・D7

第2世代イメージ

1980年に下水道普及率が30%に達したころから、下水道設備の自動通報装置として使われるようになった。そのため監視点数の増加、アナログ入力、テレコントロール機能、FAX通報機能などの下水道市場に必要な様々な機能に対応し、下水道設備の自動通報装置として広く普及していった。
また、点在する複数のコルソスからの通報を受信し、集中管理する中央監視装置も開発された。

第3世代(2002年~現在) CSDX~CSDJ

第3世代イメージ

2000年代に入り、インターネット常時接続サービスの普及を見据え、Eメール通報機能、WEBサーバ機能に対応した。当時、WEBブラウザで設定する方式はWEBカメラやルータで用いられていたが、通報装置としては最初だった(当社調べ)。データロガー機能や帳票自動作成機能にも対応し、中央監視装置を導入せずにPCで監視できる点が次第に評価されていった。2016年にリリースしたCSDJではグラフ機能を追加し、見える化ツールとしての活用が可能になり、IoT端末としても使用されるようになった。

中央監視装置との通信はTCP/IPとなり、アナログ入力の分解能が向上したことで計測値の監視も可能になった。これにより、重厚なテレメータに変わるサーバPC型中央監視装置の子局端末としても使用されるようになった。下水道市場ではより安価なシステムが求められるようになり、クラウドサービスの子局端末としても使用されるようになった。 スタンドアロン・クラウド・オンプレ(中央監視装置) のラインナップが揃い、お客様の運用に合わせた最適なソリューションの提案ができるようになった。

コルソスシリーズ商品年表

コルソスシリーズ商品年表

コルソスの導入市場・出荷実績

導入市場例  ~多様な市場で採用~

導入先イメージ(シェア30%以上の下水道・農集をはじめ、農業用水、河川、電力、工場、養殖・養鶏場など多くの場所で採用されています)

シリーズ累計出荷実績

シリーズ累計出荷グラフ

コルソスの目指す未来

”地球をモニタリング・未来をセンシング”

新たな価値提供に向けて

50周年を迎えるコルソスは、新たな価値提供にも挑戦していきます

YouTube動画紹介

NECプラットフォームズ公式YouTubeチャンネルには、コルソスの誕生から現在までを簡単にまとめた動画を掲載しています。こちらも是非ご視聴ください。

動画:「コルソス」の誕生から現在まで(再生時間:2分57秒)