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NECプラットフォームズ、複合的な監視を実現する新機能搭載の遠隔監視制御システム「コルソス CSD12」を発売

~設備故障の予兆を早期に発見し予知保全に貢献~

2025年4月17日
NECプラットフォームズ株式会社

NECプラットフォームズは、上下水道施設をはじめ、工場や商業施設などの設備の稼働状況や故障状況を監視・通報する遠隔監視制御システムの新機種「コルソス CSD12」を本年7月より販売開始します。

新機種では、複数の監視項目のデータを散布図として可視化し、正常範囲から外れた場合に通報する相関監視機能を新たに追加しました。本機能を活用することで、複合的な監視で故障の予兆を早期に発見し、設備の故障や性能低下を事前に防止する予知保全の実施が可能です。これにより、社会のインフラを支えるさまざまな施設における設備の安定稼働と長寿命化に貢献します。

コルソスは、1972年の発売開始から自動通報装置や設備監視システム装置として多くの企業や自治体に累計12万台以上を導入し、特に下水道施設監視においては高いシェアを占めています。本システムは、これまでのコルソスのコンセプトを踏襲し、各種通信インフラを用いて設備の稼働状況や水位・流量などの計測情報を監視・通報する機能と、設備を制御する機能をワンパッケージ化した手軽に低コストでの導入が可能な遠隔監視システムです。

コルソス CSD12筐体の写真zoom拡大する
「コルソス CSD12」外観

販売価格、販売開始時期、販売目標

製品名 販売価格(税別) 販売開始時期 備考
CSD12-B 360,000円(注1) 2025年7月予定 音声通報機能付きの標準タイプ
CSD12-H 540,000円(注1) 音声、FAX通報機能付きタイプ
子機増設に対応
CSD12-D 230,000円(注1) データ通信に特化したタイプ
CSD12-S 640,000円(注1) PLCの接続が可能なタイプ

販売目標:今後3年間で10,000台

背景

近年、人手不足を背景に、上下水道施設をはじめ、工場や商業施設の設備運転・保守管理において、各種計測センサやIoTを用いた設備の遠隔監視の導入が広がっています。また設備の保全方法も、設備の安全性向上と長寿命化を目的に故障後の事後保全から、事前に故障の予兆を掴み適切な保全を実施する予知保全への転換が進められています。一方で、予知保全を実現するためには、設備に関わる多様なデータの収集と複数のデータの変化を総合的に判断し、設備の状態、故障や性能低下の兆しを予測する必要があります。

コルソス CSD12の主な特長

1.相関監視機能を追加

本システムで監視する異なる複数の項目について、蓄積したデータから相関関係を示す散布図を自動で生成・表示します。ユーザ側で設定した正常範囲を外れた相関関係を検知した場合に通報することが可能です。これにより、これまでは関連性がある監視項目を管理者が自ら収集・分析しながら判断していた作業を効率化します。なお、NECプラットフォームズは本機能に関して特許出願中です。

コルソス CSD12:複数センサの送還を利用し通報

2.ユーザからの要望を反映した機能強化

コルソスを導入・活用するユーザからの要望をもとに、従来システムからさまざまな機能を強化しました。具体的には、1秒毎のデータ記録(注2)は10分から120分、1分毎のデータ記録は10日から45日へ監視データの記録期間を拡大しています。より長期間のデータが取得できるようになったことで設備の稼働状況の傾向を分析しやすくなり、予知保全の実現にも貢献します。

また雨量・水位監視の用途向けに、日報作成機能において従来の1時間毎のデータ表示から新たに10分毎のデータ表示も可能にしました。ほかにも、汎用PCやタブレットなどのWebブラウザから対象設備の稼働状態を確認・制御できるWebサーバ機能を強化しました。管理者がカスタマイズ可能なダッシュボードの提供や、モバイル端末用のブラウザ表示機能などを追加して利便性を高めています。

3.さまざまな運用形態に柔軟に対応

従来のコルソスシリーズと同様に、緊急連絡に最適な音声通報や、発生時刻・現場名などを情報として記録を残すことができるEメール通報(注3)、FAX通報まで多様な通報手段に対応しています。また一般電話回線やLAN・LTEなど主要な通信インフラに対応し、設備環境やお客様の運用に最適な通報方式が選択可能です(注4)

さらに運用形態や施設の規模に合わせてスタンドアロン監視(注5)、簡易集中監視(注6)、クラウド監視(注7)、オンプレミス監視(注8)の4つの運用スタイルを選択することができ、管理側の体制や運用方針の見直しに合わせてフレキシブルに運用スタイルの変更も行えます。

NECプラットフォームズは、NECグループの「ものづくり」による価値創造を大切にしながら、最新のハードウェア製品やソリューションの提供により、安全・安心・公平・効率な社会価値の創造と持続可能な社会の実現に取り組んでいきます。

以上

  • (注1)
    通報ユニットと電源ユニットのセット価格。オプション品は含みません。
  • (注2)
    1秒毎のデータ記録はアナログ入力のみとなります。
  • (注3)
    Eメール通報の利用には、別途プロバイダ契約が必要な場合があります。
  • (注4)
    通信インフラにより、別途通信機器が必要です。
  • (注5)
    スタンドアロン監視は、設備の異常や故障を音声・Eメール・FAXで通知する自動通報装置としての運用スタイルです。
  • (注6)
    簡易集中監視は、当社が無償で提供する簡易集中監視ツールを用いてサーバレスで汎用PCから複数のコルソスを一覧で確認・制御する運用スタイルです。初期設定のための作業費は、別途発生します。
  • (注7)
    クラウド監視は、堅牢なデータセンターで複数の設備の情報を一元管理し、オンプレミス監視と比較して導入費を抑えた運用スタイルです。
  • (注8)
    オンプレミス監視は、中央監視装置を設置して複数の設備を集中監視する運用スタイルです。
  • コルソス、CSDは、NECプラットフォームズ株式会社の登録商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名、サービス名などは該当する各社の登録商標または商標です。

遠隔監視制御システム「コルソス CSD12」について

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NECプラットフォームズ パブリック事業部門 パブリックプロダクツ統括部
E-Mail:info@enkaku.jp.nec.com

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