2016年10月3日
NECプラットフォームズ株式会社

背景

2014年に正式制定されたWi-Fi最新規格である11acは、iPhone 7など多くのスマートフォンやノートPCなどで対応が進んでいます。また、国内Wi-Fiホームルータ市場における11ac対応商品の販売台数の割合は、すでに8割を超えています（注6）。
当社が実施したWi-Fiホームルータのユーザー調査（注7）によると、家庭内のWi-Fi端末の所有数は約63%が「4台以上」、そのWi-Fiホームルータへの同時接続は約97%が「2台以上」、さらに約31%が「4台以上」と、家庭内におけるWi-Fi端末の所有数、および同時接続による利用が増加しています。また、「Wi-Fiの見える化」に関しては、約59%が「関心あり」（注8）という結果を得ています。
このような状況を受けて、家族同時使用でも快適に高速通信可能で、安心してWi-Fiを利用できる新商品を開発しました。

価格、発売時期

• ※本商品は、「親機」としてはもちろん、「子機」「中継機」としても利用可能です。

特長

1. 業界最速の実効スループット、約1,428Mbpsを実現
   5GHz帯、2.4GHz帯ともに4本のアンテナを採用した4ストリームへの対応により、5GHz帯で最大1,733Mbps、2.4GHz帯で最大800Mbps（注9）の高速通信が可能になります。NEC先端技術である超小型（注10）で高性能のμSRアンテナ（注11）、最大25%のノイズ抑制を実現するμEBG構造（注12）、μSRアンテナを活かして、実効スループットを最大213Mbps向上させる新アンテナシステム（注13）を採用しました。さらに無線CPUドライバの最適かつ独自チューニング等により通信速度を向上し、アンテナを内蔵したコンパクトデザインながら業界最速の実効スループット、約1,428Mbpsの高速通信を実現しています。
2. アンテナ調整不要で、家中どこにいても高速かつ安定した通信
   新商品は、前モデルと比べてより球体に近い形で全方位に電波を送信することで、本ルータからの位置によって発生する速度低下を改善しました。そのため、ユーザーはアンテナを調整することなく、家中どこにいても高速かつ安定した通信が可能となります。
3. 家族同時使用でも快適な高速通信
   Wi-Fi端末に向けて集中して電波を送信するビームフォーミング機能（注14）、各Wi-Fi端末の電波強度等により、適切な周波数帯に自動的に移動させるバンドステアリング機能（注15）に対応することで、快適な高速通信が可能です。さらに、ビームフォーミング技術を応用し、複数のWi-Fi端末との同時通信を可能にしたMU-MIMO（注16）に対応し、複数の端末を同時に利用しても（注17）快適な高速通信が可能です。
4. 「Wi-Fiの見える化」により安心したWi-Fi環境を実現
   『見えて安心ネット』を搭載し、ルータに接続中のWi-Fi端末の一覧、機器ごとの接続周波数帯や電波強度等の状態表示をスマートフォンやタブレット等で確認できます。また、不正アクセスしたWi-Fi端末を検出し、それを「不正な端末」に設定すれば、以降は接続拒否することが可能です。さらに、子供のWi-Fiゲーム機の接続があると保護者にメールで通知するような使い方もできます。

NECグループは、安全･安心･効率･公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。

新商品の主な仕様は別紙をご参照ください。

以上

• （注1）表記の速度は理論値であり、実効速度とは異なる。なお、以降の速度表記についても同様。
• （注2）NEC先端技術「μSRアンテナ」「μEBG構造」および「新アンテナシステム」の総称。
• （注3）対象デバイスを動作させるためのソフトウェア。
• （注4）表記の速度は理論値であり、実効速度とは異なる。なお、以降の速度表記についても同様。2016年10月3日現在。日本国内メーカの家庭用Wi-Fiホームルータとして（当社調べ）。
• （注5）使用する住居環境（壁等の遮蔽物や他の無線機器の使用状況等）により、電波が届かない場合がある。
• （注6）2016年10日3日現在。当社調べ。
• （注7）2016年7月。当社調べ。（インターネットを利用したアンケート調査）
• （注8）回答として「関心がある」「やや関心がある」の合計。
• （注9）2.4GHz帯の規格値は、4ストリームの600Mbps。 256QAM対応により同機種通信であれば、約1.3倍の800Mbps通信が可能。 参考：256QAM対応とは、変調方式の多値化。一度に通信できるデータ量が従来の6ビット（64QAM）から8ビット（256QAM）送信になったことで、高速化を実現。
• （注10）μSRアンテナは「米粒」と同じくらいのサイズ。詳細は以下を参照。
  https://121ware.com/product/atermstation/special/11ac/originality.html
• （注11）人工材料メタマテリアルの構成要素の一種であるスプリットリング共振器をアンテナの素子として採用したもの。スプリットリング共振器を多層に積み重ねることで、十分な電波の放射量を維持しながら超小型化を実現。詳細は以下を参照。
  https://www.nec.co.jp/press/ja/1203/1902.html
• （注12）無線通信機器の通信速度を最大で約2倍に向上させる電磁ノイズ抑制技術。詳細は以下を参照。
  https://jpn.nec.com/press/201301/20130117_01.html
• （注13）アンテナ間の電波干渉を低減するためのアイソレーション・アンテナ等を採用したシステム。本アイソレーション・アンテナは、回路に接続されないSRアンテナをμSRアンテナ間に配置することで、電気的分離を可能にし、結果的に実効スループットを向上させる技術。本技術は、NECプラットフォームズ登録済みの特許。（特許第5947263号）
• （注14）ホームルータと接続する子機の位置を検知し、子機に集中して電波を送信することで電波強度を向上させる機能。
• （注15）子機の電波強度等により、適切な周波数帯に移動（例：2.4GHz帯→5GHz帯）させる機能。子機により周波数帯が切り替わらない場合もある。
• （注16）IEEE802.11acにて定義される技術。
  MU-MIMOは、「Multi User - Multiple Input, Multiple Output」の略。
  接続する端末もMU-MIMOに対応している必要あり。スマートフォン（433Mbps）の場合は3台まで。スマートフォン（433Mbps）とノートPC（867Mbps）の場合は各1台まで同時接続可。
• （注17）MU-MIMOは、時分割多重と異なり、空間分割多重（時間でなく、空間を分割して多重する方式する）のため、3台まで同時に通信することが可能。

• ※「Aterm」、「µSR」、「μEBG」は、日本電気株式会社の登録商標です。
• ※「見えて安心ネット」は、NECプラットフォームズ株式会社の登録商標です。
• ※Wi-Fiは、Wi-Fi Allianceの商標または登録商標です。
• ※iPhoneは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
• ※iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
• ※その他記載されている会社名、製品名、サービス名などは該当する各社の商標または登録商標です。

新商品に関する情報

「AtermStation」　　https://121ware.com/aterm/
「121ware.com」　　https://121ware.com/

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

Aterm（エーターム）インフォメーションセンター
ナビダイヤル　0570-550-777
ナビダイヤルをご利用いただけないお客様：04-7185-4761
受付時間　9:00～18:00（平日）、9:00～17:00（土曜）、10:00～17:00（日曜）
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