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LTE/3G対応M2Mアダプタ 導入事例株式会社NTTスマイルエナジー 様

アンテナ内蔵・小型のLTE/3G対応M2Mアダプタ採用により
遠隔監視システムの品質向上と市場競争力強化を実現し、3G停波にも対応

業種: サービス業 業務: 営業・販売 保守・サービス 製品: LTE/3G対応M2Mアダプタ

事例の概要

課題背景

  • 再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の価格変動に対応するため、遠隔監視システムの原価構造を見直したい

  • 予想される3G停波に備え、現行の3Gルータに替わる新たなルータを採用したい

  • 新ルータは小型で耐環境性のある高品質な製品を採用したい

成果

市場競争力強化につながる原価構造を実現

アンテナ内蔵で小型、低消費電力のルータ採用により、遠隔監視システムの目標原価を達成

LTE/3G対応ルータの採用により3G停波リスクを回避

新ルータにより3G停波に備えることで、設置日から10年間の長期サービス提供が継続可能に

高品質で小型かつ耐環境性に優れた製品を採用

M2Mアダプタは徹底した品質管理下で生産され、カードサイズの小型設計、広動作温度対応による安定稼働を実現

システムイメージ

太陽光発電システムとM2Mアダプタを有線LANでつなぎ、M2MアダプタのLTE/3G回線を介して低圧太陽光遠隔監視システム「エコめがね」と接続します。ユーザはエコめがねにログインすることで、太陽光発電システムを遠隔監視できます

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事例の詳細

導入前の背景や課題

ビジネス環境の変化に対応し、3G停波に備えたい

株式会社NTTスマイルエナジー 価値づくり本部 システム開発グループ リーダー 岩橋 直正 氏
株式会社NTTスマイルエナジー
価値づくり本部
システム開発グループ
リーダー 岩橋 直正 氏

株式会社NTTスマイルエナジー 価値づくり本部 システム開発グループ リーダー 上山 真生 氏
株式会社NTTスマイルエナジー
価値づくり本部
システム開発グループ
リーダー 上山 真生 氏

NTT西日本の通信技術とオムロンの制御技術を用いて、スマートグリッド社会の実現に貢献することを目的に設立されたNTTスマイルエナジー様。価値づくり本部 システム開発グループ リーダーの岩橋 直正 氏は、自社について次のように語ります。

「当社は、エネルギーを持続可能でインタラクティブなものへ変革し、人々が笑顔で安心して暮らせるより良い社会をつくることを理念としています。 設立後、まずエネルギーを見える化する、太陽光遠隔監視システム『エコめがね』の事業をスタートしました。

近年は、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の価格大幅下落に伴い、発電した電気を『売る』から『使う』へのシフトが進んでいます。当社も、電力事業者保有の太陽光発電システムを顧客の土地や家屋に設置し、顧客は使用した分の電気代を事業者に支払う電力販売契約(PPA)事業や、FITの調達期間が終了するユーザを対象とした余剰電力買い取り事業、自家消費を中心とするソリューション提案など、電力を集約してインタラクティブなものへ変革する事業を本格化しています」

NTTスマイルエナジー様は、低圧太陽光遠隔監視システムでシェアNo.1の『エコめがね』に、NECプラットフォームズのLTE/3G対応M2Mアダプタ『EA01A』を採用しました。その背景について、価値づくり本部 システム開発グループ リーダーの上山 真生 氏は、次のように語ります。

「新たにルータを採用する理由は大きく2つあります。1つは、FITの下落です。10㎾以上500㎾未満の場合、2012年の買い取り価格は40円/kWhでしたが、2018年には18円/kWhまで下がっています。これに伴い、遠隔監視装置も改めて総合的な見直しの必要に迫られていました。もう1つは3Gの停波問題です。当社のサービスプランには10年契約のものがあり、現行の3Gルータでは停波時にサービスの継続提供ができません。そこで、事前に備えておくことにしました」

選択のポイント

耐環境性能、品質、価格などを高く評価

「2018年5月の展示会で、NECプラットフォームズの担当者に当社の求めているルータについて相談すると、開発中のルータを紹介されました」と、上山氏はM2Mアダプタを知ったきっかけを述べます。

その後、NTTスマイルエナジー様は、慎重に機器の選定を進めていきました。

「一次評価と二次評価の二段階で検討しました。一次評価は、仕様書などを基に約10社の製品を機能面を中心に比較・検討しました。その中で、過酷な使用環境にも耐えられそうな5製品を選び、二次評価を行いました。
二次評価は、実際に発電設備が設置される環境で耐環境試験を行い、この試験結果を踏まえ、さらに品質面における生産体制や目標原価に適した価格であることを確認し、総合的に判断しました」(上山氏)

品質確認では、NECプラットフォームズの生産拠点である掛川事業所を訪問。生産プロセスや品質管理の現場を実地で確かめました。

「製品開発技術者と非常に近い環境で生産されていることが分かりました。また多品種少量生産への対応など、いろいろな現場の工夫を知ることができ、安心できる製品と確信しました」(上山氏)

評価はシステム開発グループデバイス開発チームが中心になって担当し、その結果を上申。最終的にM2Mアダプタの採用を決定しました。

導入後の成果

得られたのはさらなる市場競争力と安心感

『エコめがね』への組込みイメージと
LTE/3G対応M2Mアダプタ『EA01A』

NTTスマイルエナジー様は、M2Mアダプタを組込んだ『エコめがね』を2019年5月より提供開始しました。

「M2Mアダプタは既存のルータに比べ約1/2と小型なので、システムをより小さくできることや、優れた耐環境性能が得られることなどが、新たな『エコめがね』にとってのメリットです。しかしそれ以上に、市場競争力強化の後押しとなったことを評価しています。

具体的には、M2Mアダプタでは他社製のLTEモジュールを採用するのではなく、自社エンジニアが自ら無線回路設計を行い低価格を実現していること。これは当社にとって大きなプラスですし、ひいては太陽光発電装置のオーナーや販売代理店にとっても大きなメリットになります」(上山氏)

「M2Mアダプタの採用により、ルータを組込むボックスの小型化やシステム全体のスリム化などで、新たなユーザへの展開も期待できます。また、回路設計をしたエンジニアが近くにいることが何よりも大きな安心感につながっています。協力を必要とするときでも、迅速な対応が期待できるからです。

工場訪問では工程を見える化した高品質なものづくりの現場を直接見学し、クローズドリサイクルによる資源循環ビジネスの取り組みで表彰されていることを知りました。まさに当社の事業理念ともマッチすることを、強く印象づけられました」(岩橋氏)

「開発も生産も目の届く国内で行われているので、ビジネスパートナーとして考えると、本当に安心です」 (上山氏)

「NECとはこれまでも良好な信頼関係を築いてきましたが、今回のM2Mアダプタ採用も、NECグループの製品であることが最終的な決め手になったと思っています」と、岩橋氏は締めくくりました。

お客様プロフィール

株式会社NTTスマイルエナジー

所在地 〒541-0041
大阪府大阪市中央区北浜2丁目6番18号 淀屋橋スクエア4F
設立 2011年6月1日
資本金 1億円
事業内容 太陽光設備の遠隔監視装置(エコめがね)の販売、再生可能エネルギー発電事業など
URL new windowhttps://nttse.com/


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(2019年6月5日)

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