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セルフオーダーシステム 導入事例キリンシティ株式会社 様


オーダー業務の効率化でコミュニケーションが増加し“隠れた機会損失”も解消。
提供サービスの変化がお客様満足度・お客様単価アップに
業種:卸売・小売業・飲食店 業務:営業・販売 製品:FoodFrontia St セルフオーダーシステム オーダーエントリーシステム
事例の概要
課題背景
- お客様満足度のさらなる向上やインバウンド対応を実現するため、セルフオーダーシステムで業務の効率化を図りたい
- キリングループのセキュリティ基準への適合と情報セキュリティ強化のため、よりセキュアなPOSシステムに移行したい
- パッケージ導入によるオペレーションの統一とオーダー業務の効率化で、お客様とのコミュニケーションを増やしたい
成果
お客様・従業員双方にストレスフリーな注文システムを構築
各店舗に飲食店向けPOSシステム「FoodFrontia」とセルフオーダーシステム、オーダーエントリーシステムを導入したことで、お客様のタイミングに合わせた注文が可能に
お客様満足度の向上とお客様単価アップに寄与
オーダー業務の削減時間をお客様とのコミュニケーションに振り替えたことで、接客業務の質が向上
季節感溢れるメニュー提案が可能に
セルフオーダーシステムの販促機能で動画などの販促POPを表示し、期間限定をはじめ季節感溢れるメニュー提案が可能に
システムイメージ

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事例の詳細
導入前の背景や課題
こだわりのおいしさを提供するビアレストラン
キリンシティ株式会社様は、1983年にキリンビールの外食事業部門として創業し、ビアレストラン「キリンシティ」「キリンシティプラス」の2業態で、全国に32店舗を展開しています。
ドイツの老舗ブルワリーが手掛けるビアレストランをモデルに、伝統技法「3回注ぎ」による樽生ビールの提供と、2021年には「キリン一番搾り」のリニューアルに合わせて「こだわりの2回注ぎ」を開発。社内資格制度の「ビアマイスター制度」を導入し、提供するビールのクオリティを守るとともに、それを引き立てる料理も素材から調理に至るまで、こだわりを持って提供しています。
ストレスフリーな注文、インバウンド対応も可能なフロアシステムが急務

情報システム部
課長代理
羽賀 耕平 氏
「キリンシティ」「キリンシティ プラス」ともに、これまで使用していたPOSシステムの老朽化が進んでいたことに加え、システムへの機能追加や改良に費用も時間もかかっていました。
さらに、客席でその都度オーダーを取る仕組みでは、繁忙時間帯にはどうしても複数業務を同時にこなさないといけないため、質の高いこだわりのサービスを維持・提供することが難しい場面も。当時はコロナ禍前で国際的なスポーツの祭典を控えており、外国語メニューなどのインバウンド対応についても視野に入れる必要があったといいます。
そこで2018年12月ごろから、全国で流通しているPOSシステム、セルフオーダーシステムについてリサーチを開始。従来のレジタイプからタブレット型POSも含めて、30社程度から資料を取り寄せるとともに、お客様の使いやすさを第一に考え、実際に導入されている飲食店に出向いて操作性を確認しました。
また利便性に加え、キリングループの厳しい情報セキュリティ基準に合致するセキュアなPOSシステムであることも必須条件であり、並行して検討が進められました。その結果、翌年1月には5~6社にまで候補が絞り込まれ、そのうちの1社としてNECプラットフォームズにも問い合わせたといいます。
同社の情報システム部 課長代理 羽賀 耕平氏は、「お客様自身がタブレット型の端末を操作するセルフオーダーシステムの場合、導入台数も多く設備投資額も大きくなるため、さまざまな比較をしながら慎重に検討を重ねました。NECプラットフォームズのPOSシステムは、すでにキリングループと関係がある飲食店チェーンで採用され、数多くの実績もあることから、当初から有力候補の1つでした」と振り返ります。

選択のポイント
商品の訴求力向上、保守体制など総合力で判断

経営企画部 担当部長 兼
店舗開発室 室長
横瀬 知也 氏
生産性をいかに高めるか、という観点から複数社のシステムを検討した結果、NECプラットフォームズのPOSシステム、セルフオーダーシステム、オーダーエントリーシステムの導入を決定しました。セルフオーダー端末の操作性が良く、メニュー画面のレイアウトに自由度や柔軟性があり、お客様に対する商品の訴求力向上が期待できたといいます。
さらに、動画表示などの周辺機能も他社と比べて充実しており、お客様へのアプローチの選択肢が広がることも大きな決め手のひとつでした。
また、飲食店においては営業を止めないことが重要です。「NECプラットフォームズのシステムであれば、店舗にPOS以外の管理端末を置く必要がなく、強固なセキュリティ対策が講じられているうえ、24時間365日対応の保守体制があるという点で、総合的に判断しました」(羽賀氏)。飲食店向けパッケージソフト(FoodFrontia)が搭載されたPOSシステムなのでコストパフォーマンスだけでなくレスポンスなどの操作感も良好で、定期的な機能強化が図られる点も、導入後の安心感につながっているといいます。
導入後の成果
お客様ファーストな接客体制の確立
セルフオーダーシステムによってお客様のタイミングでオーダーができるようになるとともに、削減できたオーダー業務時間を新たなコミュニケーションの機会として活用できるようになりました。
経営企画部 担当部長 兼 店舗開発室 室長の横瀬 知也氏は、「テスト導入時、店舗従業員からはお客様とのコミュニケーション減少を心配する声が多く挙がりましたが、お客様とのコミュニケーションは今まで通り大事にしていくということに加えて、セルフオーダーのメリットについても丁寧に説明し理解を得ました。
従業員の理解が進むとともに、導入後は接客に余裕ができたことで店内の様子をよりこまやかに見渡せるようになりました。商品提供時だけでなく、中間バッシングをこまめに行えるようになったことで、おすすめ商品などを積極的にお声がけするようにもなりました。今までとは異なったお客様目線でのコミュニケーションができるようになったと感じています」と話します。
実際に、導入前と比べてお客様単価も向上し、「“隠れていた機会損失”の洗い出しにもつながり、売上面での効果も十分にありました」(横瀬氏)。また、コロナ禍が収束に向かえばセルフオーダー端末の外国語メニューも効果を発揮すると期待を寄せています。
販促ツールとしても活用
導入当初、セルフオーダー端末のメニュー画面は紙のメニュー表と同じデザインであったため、細かい文字が多く、どこをタッチしたら良いか分かりにくかったといいます。その後、店舗での出口調査を行いながら改善点を抽出し、半年に1回行うメニュー改定に合わせてブラッシュアップ。キリンシティ様の世界観を表現しつつ、タッチパネルの特性を活かした現在のメニュー画面デザイン・レイアウトへと進化しました。
セルフオーダー端末はファーストオーダー前に動画を表示させることが出来るので、ビールの紹介をしたり、スクリーンセーバー機能を使って、お食事中のお客様に季節限定メニューのご案内をしたりと、販促ツールとしても活用されています。

パッケージによる強みを享受
導入したPOSシステム「FoodFrontia」はすでに多くの導入実績があったため、他社製の販売管理システムやBIツールとの連携もスムーズにできました。また、当初から要望されていた卓番バーコードによる会計管理も、パッケージ自体の機能強化により実現し、会計操作ミスの低減につながっています。
コロナ禍で少人数体制を構築
2019年4月から順次セルフオーダーシステムを導入していったことで、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う縮小営業下においても、少人数オペレーション体制で運営できたといいます。結果として、コロナ禍の影響を最小限にとどめられ、生産性の向上に寄与することができました。
今後の展望
さらなる生産性向上と、ブランドパーパス実現につながる提案に期待
同社では、今回のセルフオーダーシステムのような、現場改善につながるデジタル活用、機械化やオートメーション化による業務効率の向上を実現していくとともに、ブランドパーパスである「私たちはブランドの伝道師として、丁寧に積み重ねてきたおいしさを通して、こころも豊かになれるBeer Restaurantであり続けます。」の実現に力を尽くしていくとしています。
まずはお客様が安心して飲食でき、心豊かなひとときを過ごせる環境の提供を、そして、キリンブランドの魅力を最大限に伝えることができるよう、ビールや料理のクオリティをさらに磨き続けていくと話します。
「そのためにも、オートメーション化による店舗オペレーションの改善や、お客様ニーズに合わせたワクワクするような機能やシステム、ソリューションを提案してほしいですね」(横瀬氏)と期待を寄せています。
お客様プロフィール
キリンシティ株式会社
所在地 | 〒104-0033 東京都中央区新川1-28-38 東京ダイヤビルディング1号館 1F |
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設立 | 1983年 |
事業内容 | ビアレストラン「キリンシティ」「キリンシティ プラス」の2業態の運営・チェーン展開(全国32店舗)) |
URL | ![]() |
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(2022年8月9日)
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