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生産技術統括部 岡部、倉地と環境工務統括部 田切生産技術統括部 岡部、倉地と環境工務統括部 田切

環境とともに歩むものづくり NECプラットフォームズの取り組み

2026年6月5日

毎年6月は、環境省が定める「環境月間」です。環境保全への理解を深め、取り組みを広げるための期間として、全国でさまざまな活動が行われています。NECプラットフォームズは、ものづくりを担う会社として、環境への視点を取り入れることを大切にしてきました。本コラムでは、その想いと具体的な取り組みをご紹介します。

「想い」を全社の取り組みに

当社の環境方針は、NECグループの理念に基づいて策定されています。法令遵守を基本としながら、地球温暖化防止、資源の有効利用、生物多様性の保全などに取り組んでいます。
「近年は海洋マイクロプラスチック問題への関心が高まり、プラスチック削減にも力を入れています」と話すのは、サプライチェーン部門 環境工務統括部の田切です。

こうした方針を社員一人ひとりに浸透させるため、ISO認証に基づく教育や周知の徹底に加え、事業所近隣の清掃活動や竹林整備、花壇の植替えといった社会や地域への貢献活動参加機会も設けています。また、実際に体を動かし自然に触れる経験を通じて、環境課題をより身近なものとして捉えてもらうことも大切にするとともに、環境レポートの定期発行や事業部門への説明を通じて、全社での意識共有も図っています。

環境工務統括部 田切 淳二
環境工務統括部 田切 淳二

製品づくりの土台に、環境への視点を組み込む

製品開発の現場では、各段階で環境への配慮を確認しながらものづくりを進めています。製品企画から生産準備、製品化まで、すべてのフェーズで環境面をチェックする仕組みを整えています。「開発後に環境対応を加えるのは難しい。だからこそ、企画段階から環境への配慮をプロセスに組み込むことを大切にしています」と田切は語ります。

また、NECグループでは製品の環境性能を客観的に評価するため、段階的な認証制度を設けています。基本的な環境基準を満たした製品が「エコプロダクツ」、より高い環境配慮を実現したものが「エコシンボル」、そしてトップレベルの環境性能を持つ製品が「エコシンボルスター」として認証されます。エコシンボルスターは製品のライフサイクル全体でCO₂排出量を算出するなど、厳しい基準をクリアした製品だけに与えられます。こうした制度を開発の目標や判断基準として活用しながら、より環境性能の高い製品づくりを進めています。

届けるまでの過程にもできることを

製品を届けるまでの工程にも、環境負荷を減らす工夫の余地があります。その一環として、梱包材の見直しを通じた改善も進めてきました。
この取り組みについて、生産技術統括部 生産技術開発グループの倉地は、次のように説明します。「現場からは、梱包材の部品が多く組み立てに時間がかかることや、プラスチック製梱包材を環境配慮の観点から見直したいという声が上がっていました。こうした声が、改善に取り組むきっかけとなりました。」

生産技術統括部 倉地 秀和
生産技術統括部 倉地 秀和

現場からの課題を受け、梱包材と梱包方法の抜本的な見直しを進めてきました。まず取り組んだのが、従来の梱包材から製品を収納できるトレイへ置き換えることです。これにより部品点数の大幅削減を実現。さらに、トレイの素材にはバイオマス素材を採用し、環境負荷の低減に貢献しています。この新しいトレイは、昨年9月の製品出荷分から使用を開始しました。

倉地は「ある製品では、梱包材の部品点数が7点から3点に削減され、CO₂排出量の低減にも寄与しました」と振り返ります。このほかにも、積み重ねやすい形状にしたことで省スペース化され、輸送時の積載段数も9段から14段へと大幅に向上。保管・輸送を含む梱包全体の効率化につながっています。

旧梱包部品
旧梱包部品
開発した梱包トレイ
開発した梱包トレイ

一方で、開発時の課題について、同じく生産技術統括部 生産技術開発グループの岡部はこう話します。「製品落下時の衝撃をどのように吸収させて製品を保護するかが大きな課題で、トレイメーカーと協創し試行錯誤を重ねました。」
従来使用していた素材と形状は、これまでの改善の積み重ねによって成り立っており、見直しは簡単ではありませんでした。素材から再検討した結果、求める品質を実現するまで3~4か月を要しましたが、この取り組みが最終的に独自の技術となり、特許出願にまで至りました。岡部は今後について「今回獲得したバイオマス製トレイの技術を、NECグループだけでなく、サプライヤー企業の皆さまにも広めていきたい」と語ります。

生産技術統括部 岡部 光浩
生産技術統括部 岡部 光浩

地域とともに、環境保全を身近な行動に

当社では、地域社会と連携した環境保全活動にも取り組んでいます。事業所周辺での清掃活動に加え、竹林整備などの緑地保全活動、海岸や山での清掃活動を自治体と連携して行っています。こうした活動について田切は、「事業所周辺の清掃活動は長らく行ってきましたが、“生物多様性”への関心の高まりを受け、緑地保全にも取り組むようになりました。自治体にも相談しながら、できることを少しずつ広げています」と話します。

川崎駅前花壇整備ボランティア活動
川崎駅前花壇整備ボランティア活動
川崎市内の緑地保全活動
川崎市内の緑地保全活動

また、こうした活動には、社員一人ひとりが“企業市民”としての意識を高めるというねらいもあります。会社の活動をきっかけに、自治体主催の環境保全ボランティアにも参加するようになった社員も増えてきました。環境保全を身近に感じることが、家庭や個人での行動にもつながっています。

環境への取り組みを、ものづくりの価値につなげる

NECグループは、2040年にCO₂排出実質ゼロを目指しています。これは他社より10年早い目標です。NECプラットフォームズも、ものづくりの各段階で環境負荷の低減を進め、その実現に向けた取り組みを続けています。

「環境対応を制約としてではなく、新たなビジネス機会として捉えています」と田切は述べます。お客様からも環境対応が取引条件として求められる時代。選ばれる企業であり続けるためにも、環境への取り組みは欠かせません。

先駆者として歩む道には難しさもありますが、やると決めたことはやり遂げたい。NECプラットフォームズは、これからも環境とともに歩むものづくりを進め、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

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