SIP対応IPキーテレフォン「UNIVERGE Aspire X」の機能強化を実施
~ 様々な通信キャリアサービスへの対応強化を実現 ~
2010年1月22日
NEC(注1)ならびにNECインフロンティア (注2)はこの度、中小規模事業所に向けたSIP対応IPキーテレフォン(注3)である「UNIVERGE Aspire X (ユニバージュ アスパイア エックス)」の機能強化を実施し、本年2月2日より対象商品を出荷開始します。
今回の機能強化のポイントは、中堅・中小領域でも普及が加速している各通信キャリアが提供するFMC(注4)サービスや光アクセス回線への対応の強化、並びに「UNIVERGE SV8000シリーズ」との連携強化です。これらの機能強化により、企業の更なる業務効率化と通信費用削減をサポートします。
新たに追加・強化された機能は以下の通りです。
各通信キャリア提供サービスへの対応
①NTTドコモ「オフィスリンク」に対応
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下NTTドコモ)が提供する「オフィスリンク」(注5)に対応しました。これにより、「UNIVERGE Aspire X」の内線電話機とFOMA(R)携帯電話間で内線番号呼び出しや内線通話を行うことが可能となり、通話コストの低減と業務効率化に繋がります。
今回の機能強化で、NTTドコモ「オフィスリンク」、KDDI株式会社(以下KDDI)「KDDI ビジネスコールダイレクト」、ソフトバンクモバイル株式会社・ソフトバンクテレコム株式会社「ホワイトオフィス、ホワイトプラン24」等の、携帯電話関係各社のFMCサービスへの対応が揃い、導入企業のニーズに合わせた携帯電話会社の選択を行うことができます。
②「KDDI 光ダイレクト」対応機能を拡張
KDDIが提供するIP電話サービス「KDDI 光ダイレクト」のオプション「着信転送サービス」の利用可能端末を拡張しました。着信転送サービスは、不在時着信があった際にあらかじめ設定しておいた転送先に、KDDI網内で自動転送するサービスです。今回の機能強化により無線LANデュアル端末(注6)に加え、多機能電話機や単独電話機、構内PHS端末においても本サービスを利用することが可能になりました。発信者番号を転送先に通知できることと合わせ、“繋がらない”状況をなくすことでコミュニケーションの更なる円滑化に寄与します。
③光アクセス回線「フレッツ 光ネクスト」に対応
東日本電信電話株式会社(以下NTT東日本)、および西日本電信電話株式会社(以下NTT西日本)の提供する法人向けIP電話サービス・ひかり電話オフィスタイプのアクセス回線として、従来のBフレッツ回線に加え、「フレッツ 光ネクスト」の直接収容が可能になりました。企業の要望や環境に合わせて選択いただけるアクセス回線が大幅に増加するとともに、今後のブロードバンド回線・サービスの進化に対応していきます。
各種機能の強化
① 「UNIVERGE Aspire X」と「UNIVERGE SV8300/8500」との連携強化
「UNIVERGE Aspire X」とSIPサーバ「UNIVERGE SV8300/8500」との間で、内線相互呼び出しなどが可能になりました。これにより、大容量を必要とする本社や主要拠点には「UNIVERGE SV 8300/8500」、中小拠点には「UNIVERGE Aspire X」を配置し、連携させることが可能です。また、既に「UNIVERGE Aspire X」や「UNIVERGE SV8300/8500」のどちらかを導入いただいているお客様が、両製品を必要に応じて追加導入いただくことが容易になります。
②AXモバイルリンク機能の拡張
「UNIVERGE Aspire X」の独自FMC機能である「AXモバイルリンク機能」(注7)の携帯電話収容数を、従来の最大64台から512台に拡張しました。営業や配達員など外出する業務の多い企業でのご利用範囲が広がります。
③AXリンク機能の遠隔地接続に対応
従来の同一拠点でのシステム容量拡張機能に加え、今回の機能強化により、AXリンク機能(注8)を広域ネットワーク上で遠隔地にまたがって使用することを可能にしました(注9)。これにより、複数拠点で「UNIVERGE Aspire X」の全ての機能を共有・連携することができ、遠隔地にまたがって設置されたシステムをワンシステムのように機能・動作させることが可能です。また、複数拠点のシステムは全て、メインオフィスの「UNIVERGE Aspire X」で管理できます。これらの強化により、遠隔地接続に伴う機能制限を受けることなく、自由度の高いシステム構築および管理の効率化を実現します。
④その他の強化機能
- ナースコールシステムの子機として、防水仕様PHS端末「WX330J-Z」(注10)を追加
- 構内放送機能利用時のVRS(Voice ResPonse System)対応
- ダイヤルインデータ設定の簡素化
- ネットワーキング接続時の他システム内線名称・番号検索対応など
今回の新機能を搭載したシステムの参考価格(携帯電話機器費用、設置工事費除く)は、64万円(税別)です。(VoIP4ch、12ボタンデジタル多機能電話機8台、ルータユニット内蔵、AXモバイルリンク機能を用いた携帯電話接続4台の場合)
販売目標については、今後1年間で20,000システムの達成を目指します。
NECおよびNECインフロンティアは、常に進化する通信技術・環境に対応するため、今後も「UNIVERGE Aspire X」の機能強化および拡充を図り、最新・最適のソリューションを提供してまいります。
以上
(注1) 本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:矢野 薫
(注2) 本社:東京都千代田区、代表取締役 社長:谷岸 一善
(注3) 音声サーバ(PBX)と同様に、企業・組織の建物構内に設置され、音声などの信号を内線・内線相互・内線から外線へと接続する装置の中で、VoIP通話制御プロトコルにSIPを使用できる機種のこと。
(注4) (FMC = Fixed Mobile Convergence)移動体通信と有線通信を融合した通信サービスの形態。
(注5) オフィスリンクは全国のFOMAエリアで、FOMA携帯電話をオフィスの内線電話として使用することができるサービス。
(注6) 無線LAN機能を有している携帯電話端末。社内では無線LAN内線端末として使用でき、社外では各携帯電話会社の電話端末として使用できる。
(注7) どの携帯電話会社の携帯電話でも社内・社外の区別なくあたかもUNIVERGE Aspire Xの内線電話のように利用できる機能。携帯電話-固定電話間の定額料金プランや割安な回線サービスを併用することで、通話コストを低減することも可能。
(注8) 複数のUNIVERGE Aspire Xシステムを連結し、あたかも一つのシステムのように動作させる機能。
(注9) UNIVERGE Aspire Xの最大システム容量以上のシステム拡張は不可。
(注10) WX330J-Zは株式会社ウィルコムが提供する端末。
※「オフィスリンク」、「FOMA/フォーマ」は株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの登録商標です。
※「フレッツ 光ネクスト」は東日本電信電話株式会社および西日本電信電話株式会社の登録商標です。
※「ホワイトオフィス」、「ホワイトプラン」はソフトバンクモバイル株式会社の登録商標です。
※「UNIVERGE」はNECの登録商標です。
※「ASPIRE」はNECインフロンティア株式会社の登録商標です。
※その他記載されている会社名、製品名、サービス名などは該当する各社の商標または登録商標です。
商品詳細はこちら
「UNIVERGE Aspire X」
http://www.necplatforms.co.jp/product/aspire_x/index.html
本件のお問い合わせ
NEC UNIVERGEインフォメーションセンター
TEL:0120-75-7400
受付時間:9:00~12:00/13:00~17:00(土・日・祝日・年末年始を除く)
E-mail:univergeinfo@usc.jp.nec.com
NECインフロンティア(株) ネットワーク営業事業部 ネットワーク営業推進部
TEL:03-5282-5823(土・日・祝日・年末年始を除く)
E-mail:info@kts.jp.nec.com
このページに掲載されているプレスリリースその他の情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。