NEC Infrontia, Inc.が米国税関の定めるC-TPAT最上位評価
「Tier-3」の認証を取得
2008年10月30日
NECインフロンティア株式会社(社長:谷岸一善)の北米関連会社(100%出資)である、NEC Infrontia, Inc.(NECインフロンティア・インク、米国テキサス州、社長:渡辺康弘)は、米国税関国境警備局(CBP)が実施しているC-TPAT(テロ行為防止のための税関産業界提携=Customs-Trade Partnership Against Terrorism)に参加し、このほど最上位の評価レベルである「Tier-3」の認証を取得しました。
C-TPATは、米国に輸入される貨物に危険物が混入するのを防ぐため、そのサプライチェーンの安全性を確保する官民共同プログラムであり、米国の輸入品に関する企業全てが対象となります。
参加企業は自社サプライチェーンのセキュリティ管理プログラムを構築、実施し、米国税関国境警備局の検査・認証を受けます。その評価レベルによってTier-1~3に区分され、レベルによって輸入通関時のメリットが提供されます。
今回NEC Infrontia, Inc.が取得した「Tier-3」の認証は、米国税関国境警備局が定めるサプライチェーンのセキュリティに関するベスト・プラクティスに従っていると判断された企業に対してのみ付与される最上位の評価であり、C-TPAT参加企業約8,600社のうち取得企業が約3%と非常に取得が困難な認証です。
また、C-TPATという制度が、通関貨物そのものだけではなく、それを取り扱う企業やサプライチェーン全体を審査・信任するという観点に立っているため、「Tier-3」の評価を得たということは、米国税関国境警備局より信頼に値する企業と認められたものと受け止めております。今回の「Tier-3」取得により、NEC Infrontia, Inc.はこれまで以上に迅速でスムーズな商品・部材調達が可能になると考えております。
「Tier-3」の認証を取得するためには、参加企業のみならず輸入元企業などサプライチェーン全体にわたり、様々なセキュリティ管理業務と手続きについて、厳しい審査を受けなければなりません。今回はNEC Infrontia, Inc.に加え、当社の主要な海外生産基地であるNEC Infrontia Thai Limited(NECインフロンティア・タイ) にも米国税関国境警備局の審査員が実地調査を行い、部品の調達から製品の製造・船積みまでの一連のサプライチェーンに対するリスク管理、施設の物理セキュリティ、情報セキュリティ、従業員セキュリティなどセキュリティ管理に関わる多層多岐にわたる審査を受けました。
NECインフロンティアグループでは、以前よりコンプライアンス・プログラムを制定して輸出入取引管理体制を構築し、専任の部署である事業管理部貿易管理室を中心に長年にわたりこの遵守と改善を行ってまいりました。その結果、国内では2007年5月に横浜税関より「特定輸出者」承認をいち早く取得し、さらに米国において上記の厳しい審査をクリアして、このたびのC-TPAT「Tier-3」認証取得につながったと考えております。
NECインフロンティアグループは、取引先企業との連携・協力を深め、今後もさらなるセキュリティレベル向上およびコンプライアンスの強化・維持を図り、法令を遵守した貿易管理を推進してまいります。
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