2008年7月29日
NECインフロンティア株式会社

NECインフロンティア株式会社(代表取締役 社長：谷岸一善)は、このたび本社移転した朝日放送株式会社(大阪市、代表取締役社長 渡辺克信 氏）・新社屋の社員食堂に、食器に取り付けられたICタグを一括で読み取り、ICカード社員証を使用し決済を行うオートレジ・システムを納入しました。
本システムは、NECインフロンティアの社員食堂・売店決済システム「Comedor(コメドール)」にて構築したもので、これによりICカード社員証一枚で社員食堂決済をキャッシュレス化し、現金のやり取りで生じていた食事の際の会計待ち時間を短縮したことにより、スムーズな社員食堂運営を実現しています。

朝日放送は、テレビ朝日放送系列の西日本最大手民放であり、大阪市を拠点に関西地方に広く地域密着の番組を放映しています。テレビ放送とラジオ放送の兼営局であり、西日本では最大の番組制作時間を誇ります。
また、「デジタル時代のソフト創造工場」をコンセプトに設計された同社新社屋は、最新の放送設備に加え、阪神淡路大震災クラスの直下型地震が襲っても遅延なく速報体制に入ることのできる免震設備を備えているほか、目の前を流れる堂島川の環境に溶け込み、出演者や番組制作者の感性を刺激し創造性を高めてくれる先進的な設計・デザインになっています。

同社旧社屋の社員食堂では、食事を受け取ってからレジで現金決済していましたが、食事後決済のオートレジ・システムを採用したことより決済が約2秒に短縮され、食堂利用のピーク時に発生していたレジ待ちの行列を解消し、余暇時間のロスをなくしました。さらにＰＯＳで集計されたメニュー毎集計レポートなど食堂運営の詳細なレポートが食堂業者から提出されるようになり、より透明性の高い食堂運営になるともに、食材の需給予測などにレポートが活用されています。
また、オートレジ・システム導入を前提に食堂業者の選定及び食堂運営の見直しが行われ、運用上レジに常に人を置いていた以前の運営より運営費が低減できるほか、その分の人員がホールに出てサービスの質向上に努めるなど、多角的な改善に繋がりました。

新システムではICプリペイド方式を採用しました。従業員はICカードチャージ機で任意の金額をチャージしておきます。カフェテリア方式でトレイに食べたいものを取って、食事を済ませたら皿をのせたトレイを読み取り台(ICタグリーダ）に置いて合計金額と摂取カロリーを確認。最後にICカードリーダライタにICカード社員証をかざして決済を行います。プリペイド方式なので決済の現場で会計処理が完了し、決済金額の付替えなど後処理が発生しません。これは制作会社や協力会社などのスタッフが数多く勤務し、食堂利用も正社員の利用より多い放送局という特殊な業種には非常にマッチしたシンプルで効率的な決済方式です。
また業種柄、食堂の営業はほぼ年中無休で行われており、24時間365日の対応が可能な保守体制も、当社システム選定の大きな要因となりました。

トレイに乗せた食器を読み取るICタグリーダは、今回は特注で人造大理石のカウンターに埋め込みました。ともすれば機能重視で無機質になりそうな決済カウンターですが、情報最先端の業種の社員食堂に相応しく、スタイシッリュで上品な趣を追求し、創造工場のコンセプトに一役買っています。

NECインフロンティアでは今後も、決済システムをはじめICカードをキーにしたシステムを組み合わせ、小規模から大規模システムまで幅広いシステムソリューションを各分野に提供していきます。

＊ 朝日放送株式会社のホームページはこちら
http://asahi.co.jp/

以上

• 「Comedor」はNECインフロンティア株式会社の登録商標です。
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NECインフロンティア株式会社　関西支社第二営業部
TEL : 06-6120-0705

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