三重県四日市市を中心に展開する「おにぎりの桃太郎」全19店舗にNECインフロンティアのフードビジネストータルソリューション「FoodFrontia」を導入
~リアルタイム在庫状況を反映した商品の店舗間移動で返品率低減を実現~
2007年9月11日
株式会社おにぎりの桃太郎
NECインフロンティア株式会社
おにぎりの桃太郎 久保田本店
<外観>
<POS端末>
<Webカメラ>
三重県四日市市を中心に、おにぎりやお弁当・お寿司・うどんなどを製造・販売する株式会社おにぎりの桃太郎(代表取締役:上田雅彦)と、物販・飲食店向けPOSシステムを開発・販売するNECインフロンティア株式会社(代表取締役社長:木内和宣)はこのたび、「おにぎりの桃太郎」全19店舗に、フードビジネストータルソリューション「FoodFrontia(フードフロンティア)」を導入しました。
新システムは店舗システムと本部システムで構成されており、各店舗には、店舗システム「FoodFrontia F1」およびWebカメラシステムが導入され、工場を併設する本部には、本部向けシステム「FoodFrontia Pro」が導入されています。
各店舗と本部はIP-VPN網で結ばれており、POSのデータやWebカメラのデータなど、さまざまなデータを高速かつリアルタイムに送受信できるネットワークを構築しています。
このたびの新システムの最大の特長は、さまざまな情報のリアルタイム管理による在庫管理・売上管理の効率化・簡便化にあります。
おにぎりの桃太郎では、おにぎりやお弁当などの商品は、基本的に本社に隣接する工場で深夜に作り、早朝に各店舗に配送する方式を採っています。そのため、店舗によっては午前中からランチタイムにかけて、一部の商品が売り切れてしまうこともあります。しかし、同社の商品は賞味期限が短いものが多いため、大量に用意することができません。
そのような状況に対応するため、同社では四日市市に集中出店している同社の物流メリットを活かし、各店舗の在庫情報を把握した上で、工場からの追加や、在庫に余裕のある店舗から在庫の少ない店舗に商品を移動するなど、販売機会ロスをなくす工夫をしています。
この際最も重要なのが、各店舗の在庫状況の的確な把握と販売予測ですが、新システムでは、在庫状況はPOSシステムで管理され、本部側からはいつでもリアルタイムに各店舗の在庫を確認できるため、今までよりさらに適切な店舗間移動ができるようになりました。これにより、在庫切れによる機会損失を低減するとともに、全社の返品率(在庫ロス)も、将来的には従来の3分の2以下に減らすことができると見込んでいます。もちろん、在庫状況だけでなく、どの商品が何時にいくつ売れた、といった情報もきめ細かく把握できるため、商品管理の強化にもつながっています。
同社ではこれまで、店舗での在庫管理は手書き伝票で行っており、本部では、決められた時間に各店舗からFAXで送られてくる在庫情報を元に商品移動を行っていました。店舗の繁忙状況等によっては送信タイミングも多少前後することもあり、本部側では、FAXが送られてこないと在庫状況が把握できませんでした。新システムでは、そのような情報のやり取りの手間と時間の大幅な削減に貢献しています。
売上状況についても、従来は手書き伝票により手計算で集計し、本部にFAXで送信、本部ではその伝票を元にパソコンで入力してデータ集計、という手順を取っており、店舗・本部ともに手間と時間がかかっていましたが、POSシステムで売上管理を実現することで、店舗側ではPOS端末が自動的に売上データを本部に送信するため、細かい伝票記入や本部への送信作業が不要になりました。本部側でも、店舗から送られてきたデータは、本部システム「FoodFrontia Pro」で手軽に把握・分析でき、これまでのように手間や時間をかけずに、効率的な売上管理が可能となっています。
さらに各店舗には、防犯のためにWebカメラを新たに設置しました。このカメラは、24時間常に店舗を撮影し、録画しています。これにより、夜間など無人になる時間帯に発生しやすい侵入窃盗等の犯罪を監視し、それらの犯罪の防止に役立っています。
このWebカメラは本部から遠隔操作が可能であり、日中の営業時間中は、店頭のショーケースの商品陳列状況を直接目で見て把握することもできます。前述のとおり、在庫状況はリアルタイムでPOSデータとして把握できますが、カメラを通じて見ることで、さらに直感的に売れ行き状況等を知ることができ、需要予測等に役立っています。
このほかにも、新システムの導入により、これまではある程度の慣れと熟練が必要だった伝票作成や売上処理などの店舗管理作業を簡略化できたため、新しく採用した店員の教育にかかる時間を短縮でき、入ったばかりのパート・アルバイト店員でもすぐに店頭で販売ができるようになりました。
なお、店舗のPOS端末は、本部側からリモートで操作することもできるため、操作に不慣れな店員のサポートや、トラブル時の対応など、本部側から支援することが可能です。前述のWebカメラの画像も活用すると、本部にいながら各店舗の状況を細かく確認し、サポートができるため、店舗側も本部側も安心して対応できます。
おにぎりの桃太郎では今後、これまでタイムカードを使用していた店員の出退勤管理をPOS端末上で行うことで、毎月集計にかかる時間や費用の削減を図る予定です。
また、各店舗の商品別販売数量や時間別販売状況など、新システム導入できめ細かく把握できるようになったさまざまなデータを蓄積・分析することで、これまでは各店舗で判断していた毎日の販売予測を、今後は本部側でデータに基づき提示するようにすることで、さらに的確でロスのない商品管理を実現していく方針です。
おにぎりの桃太郎は、四日市市中心の「ローカルブランド」として、地域に密着した店舗展開を進め、“桃太郎は真心を美味しくにぎります”を社是として、地元の皆様から幅広い支持を得ています。同社では、おにぎりだけで1日約5,000個を販売しており、他にもお弁当、お寿司、うどんなど、幅広い商品展開を図っています。
このたびの新システムの導入は、そのような幅広い事業展開を図っていく中で、より効果的・効率的な商品管理・売上管理を実現するとともに、店員の負担を減らし、その分お客様により良いサービスができるような環境を目指して進められたものです。
おにぎりの桃太郎とNECインフロンティアは今後も、さまざまなシステムソリューションを活用することで、お客様のさらなる満足度向上に貢献してまいります。
<備考>
・FoodFrontia、フードフロンティアは、NECインフロンティア株式会社の登録商標です。
*株式会社おにぎりの桃太郎のホームページはこちら
http://www.onigiri-momotaro.jp/
以上
商品詳細はこちら
「FoodFrontia」
http://www.necplatforms.co.jp/solution/food/index.html
本件のお客様からのお問い合わせ先
株式会社おにぎりの桃太郎 営業部
TEL : 059-352-2195
NECインフロンティア株式会社 中部支社第二営業部
TEL : 052-264-4851
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