最大10地点を結んだ遠隔会議が可能なビジュアルコミュニケーションシステム「TC-3100」を新発売
~ 高品質ながら小型化・低価格化を実現 ~
2007年4月11日
NECエンジニアリングはこのたび、高品質な映像と音声の送受信が可能なビジュアルコミュニケーションシステム「VisuaLink®(ビジュアリンク)」シリーズに、小型化・低価格化を図り、さらに高品質化および新機能を搭載した「TC-3100」を追加し、本日より販売を開始しました。(出荷開始は4月16日)
企業内ネットワーク環境の整備が進むユビキタス社会ではブロードバンドネットワークの進展により、高音質かつ高画質なデータの送受信が可能になりました。このような環境を活かし、企業や公共機関では、場所を特定しない教育の展開や医療の地域間格差を是正するための取り組みなど遠隔地とのコミュニケーションのあり方が多様化しています。
また、eメールやWebにより情報伝達の高速化が進む一方、従来のフェイス・トゥ・フェイスのアナログ的なコミュニケーションの機会が少なくなっています。直接顔を合わせ微妙なニュアンスを伝えながら、ドキュメントを共有するアナログ的なコミュニケーションは情報の確実な共有や意志決定スピードの向上につながり、組織にメリットをもたらします。
新製品の「TC-3100」は、以下のような特長を有し、上述のコミュニケーションの多様化に対応するとともに、遠隔地どうしのアナログ的コミュニケーションを実現します。
TC-3100の主な特長
- 臨場感のある音声品質
最新の音声圧縮符号化方式ITU-T勧告G.722.1 Annex C (Polycom®)を採用し、従来の業界標準であったワイドバンド音声(7kHz, G.722)よりCDの音質に近いスーパーワイドバンド音声(14kHz)を適用することで、クリアで臨場感のある音質を実現しました。 - リアルな会議に近づいた映像と機能
(1) 文字情報の共有を可能にした高画質
従来のCIFフォーマットの解像度では、文字を通じたコミュニケーションは困難でしたが、新製品の「TC-3100」は4SIFフォーマット(注1)に対応したことで、黒板やホワイトボードに文字を書きながらコミュニケーションを図れます。また、高画質をなめらかに伝送し(ITU-T勧告H.264方式を採用)、さらに毎秒最大30フレーム(注2)の送受信を行うことで、スムーズで臨場感のあるコミュニケーションを実現しました。
(2) プレゼンテーションデータの共有
DNモデル・DCモデルでは、標準搭載のRGB入出力端子を介してPCプレゼンテーション機能(ITU-T勧告H.239に準拠)を使用することで、かねてよりご要望が多かったPC画面を共有しながらのテレビ会議が可能になりました。
- 内蔵MCU(注3)による最大10地点の多地点会議(オプション)
内蔵MCU機能を使用し最大10地点を結んだ多地点会議が可能であり、多くの人が同時にコミュニケーションをとることができます。また新製品「TC-3100」を親機とし、当社製品「MediaPoint®IP2」を子機に使用することで導入コストの低減が可能です。
新製品の単体標準価格は以下の通りです。従来のシステムに比べ導入コストを抑えることで中小規模ユーザの潜在需要を獲得し、年間1,000台の出荷を見込んでおります。
また当社では「ユビキタス社会に向けたワイヤレス&センシング」を積極的に展開しており、遠隔監視用途でのセンシングシステムとしてカスタマイズにもお応えする予定です。
なお、新製品の仕様につきましては、こちらをご参照ください。
-以上-
- ※PolycomおよびPolycomのロゴは、Polycom, Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
- ※VISUALINKおよびMEDIAPOINTはNECエンジニアリングの登録商標です。
- (注1)4SIFフォーマット
ITU-Tが定める解像度で、704×480ピクセルを指す。従来主流だったCIF(352×288)の約3.3倍密度。
- (注2)フレーム
映像を構成する画像の単位。「毎秒30フレーム」であれば1秒間に30枚の画像が連続表示される。 - (注3)MCU[Multipoint Control Unit]
多地点接続ユニット。2~9地点会議で使用されるケースが約9割(外部機関調査データより)。
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