スガキコシステムズ株式会社 様
デジタルサイネージPOS「TWINPOS5500Pi」の導入により、おすすめメニューやキャンペーン情報などをタイムリーにアピール。また、スガキヤ仕様にカスタマイズした「FoodFrontia」のわかりやすい画面遷移で簡単操作を実現
業種 | 卸売・小売業・飲食店 | 業務 | |
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製品 | FoodFrontia for TWINPOS5500Pi | ソリューション・サービス | フードサービス業 |
導入ソリューション
システム構成
システム構成図
この事例の製品・ソリューション
導入前の背景や課題
さまざまな業態に合せて機器構成を柔軟に構築
名古屋市にあるスガキコシステムズ様の本社
スガキヤのキャラクター「スーちゃん」。スガキコシステムズ様の主力商品であるラーメンとスイーツを持っています
ラーメンとスイーツ。一見不思議に思えるこの組み合わせを中京圏の人たちにとって日常的なものに確立させたのが、名古屋に本社を置くスガキコシステムズ様のラーメンチェーン店「スガキヤ」です。幅広い客層に支持されながら60年以上の歴史を持つ同店は、東海地区を中心に関西・北陸、静岡・長野方面に至るまで384店舗を展開し(2014年3月末現在)、うどん店や中華料理店、カフェなど新業態の店舗も展開しつつ現在も店舗数を伸ばし続けています。
オリジナルスープを使ったラーメンと、ぜんざいやソフトクリームなどを中心とするスイーツがメニューに並ぶ現在の「スガキヤ」の始まりは、1946年に名古屋で開店したぜんざいなどを提供する「甘党の店」でした。そのうち近所のお客さまがラーメンを持ち込み、ぜんざいだけを注文していくことが多くなったことから、メニューにラーメンを加えるようになり“甘党とラーメンの店”「寿がきや」としてスタート。ラーメンとスイーツが両立している生い立ちがここにあります。現在ではスープや麺、ぜんざいなど自社で製造・管理する最先端システムを確立し、より美味しい・安い・安全を実現していますが、“ラーメンと甘党”のこだわりは「スガキヤ」となった今でも引き継がれ、同店のメニューは名古屋のソウルフードとして浸透しています。
選択のポイント
“お客様をお待たせしない店”を実現することが大きな狙い
スガキコシステムズ株式会社
執行役員/商品本部長兼情報システム部長
戸田 和人 氏
スガキコシステムズ株式会社
人事総務部
部長代行
高岡 勇雄 氏
イメージカラーの赤が際立つ店舗(写真はスガキヤ イオンタウン太閤店)
2014年4月より、スガキコシステムズ様はデジタルサイネージ一体型POSシステム「FoodFrontia for TWINPOS5500Pi」を導入されました。今回は何店舗か、何台かの入れ替えではなく、約400店のすべてのPOSに加え、本部システムに至るまですべてを刷新する大リニューアルでした。今回の総入れ替えに至った経緯について、スガキコシステムズ株式会社 執行役員・商品本部長兼情報システム部長の戸田和人氏と、人事総務部 部長代行の高岡勇雄氏にお話を伺いました。
「今まで導入していたPOSの基幹システムをもう何十年も使っていたので、プログラミング言語が古くなってしまいメンテナンスしきれなくなった、というのが実情です。それに合わせて老朽化した店舗POSもあわせて総入れ替えしたい、ということになり、今回の全面刷新に至りました」
今回の全面リニューアルにあたって重要視した点と、導入に至った点について、次のように語ります。
「まずはコストパフォーマンス。POS以外の部分もすべて入れ替えをしたので全体的に抑えたいと考えていたのと、サポート体制を含め安定的に長く使っていけること。そして、現在ラーメンチェーン店だけではなく、うどん屋など複数のジャンルの店舗を展開していることもあり、さまざまな業態に対応していけることも重要でした。このPOSシステムはオプションを加えていくことで、業態に合わせて機材構成を柔軟に構築していけることが魅力です。そしてやはりスガキヤ仕様にカスタマイズしたPOSアプリケーションが使いやすかった。営業の者が触ってみて皆が分かりやすいと口を揃えたほど。誰でも無駄なく早くオペレーションできるという点は重視していたので、そういう構成になっていた点が評価できたし、多業態に対応できる汎用性もあったことが決め手になりました」
POSの総入れ替え、そして本部システムも刷新、という実際の大リニューアル作業はそれほど大きなトラブルも混乱もなく、意外にスムーズに運んだといいます。
「本社側のシステムに関してはやはり既存データの移行がそれなりに大変でしたが、店舗側は驚くほどすんなりと移行できました。教育などももちろん行いましたが、POSに慣れているという下地もあったし、手順さえ間違えなければ最後(会計)まで行ける、という分かりやすい画面遷移だったこともあると思います」
導入後の成果
お客さまから一番近いところで商品をアピールできる
サイネージ画面ではキャンペーンや時間帯によっておすすめメニューを変更するなどタイムリーな情報を表示。サイドパネルはイメージカラーに合わせ、全店舗とも赤で統一している
外部照明の影響を受けにくい視認性に優れた大画面カスタマディスプレイはお客様の目を惹く
今回導入されたデジタルサイネージ一体型のPOSについて、このPOSを選んだ理由と、その効果について伺いました。
「デジタルサイネージは以前から取り入れたいと考えていたんです。お客さまへアピールするのに、従業員やポスターから伝えるだけではやっぱり弱い。その点このデジタルサイネージは店舗にいらしたお客さまの一番近いところにある。お客さま側から見える画面でアピールできるというのは絶大な効果があると思うんです。今は時間帯に合わせたおすすめメニューやキャンペーン情報、サイドメニューなどを表示させています。その導入効果を数値化するのは難しいですが、実際に画面を見て『これください』とオーダーして下さる方が増えているので、確実に効果は上がっていると思います。本社より一括して配信できるので店舗側に負担をかけなくて済むのも便利です」
そして最後にデジタルサイネージPOS活用などのほか、今後の展開についてお聞きしました。
「お客さまのオーダーしたメニューのカロリーやアレルゲン情報、材料の原産国などを画面に表示させたいですね。今はまだ画面をいくつか切り替えているだけなので、今後はお客さまにとって安全だと思える情報を伝える、いわばコミュニケーションツールとして活用していきたいと考えています。店舗展開に関しては、出店数を特に気にしているわけではないのですが、現在の数字から1桁上げたい、という気持ちがあります。日本国内でまだ出店していない地域もありますし、新しい業態もどんどん展開していきたい。そういった意味でも今回導入したPOSシステムはキッチンプリンタを加える、ハンディターミナルを加える、など、プラスした機材構成が容易に構築できるので、新しい業態ができたときにも、業態を乗り換えるときにも、このシステムひとつで対応していけます」
お客様プロフィール
スガキコシステムズ株式会社
所在地 | 愛知県名古屋市中区丸の内1丁目16-2 | |
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設立 | 1946年3月 | |
従業員数 | 2,993名(平成26年3月末) | |
概要 | シリアルを主力とするファストフードサービスチェーン | |
URL | ![]() |
この事例の製品・ソリューション
(2014年7月29日)