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小売業向けPOSシステム RegiGrow 導入事例一般社団法人 小田原市観光協会 様

小田原城にチケット発券にも対応したPOSシステムを導入
売上データの一元化で精算と業務引き継ぎを効率化、心理的負担も軽減

業種:地方公共団体・官庁  業務:営業・販売  製品:RegiGrowTWINPOS 9500Ui TWINPOS S2

事例の概要

課題背景

  • 手作業によるチケット販売、売上管理業務を効率化・シンプル化したい

  • 繁忙期における入場者対応をスムーズにしたい

  • チケット販売窓口が狭く、大型機器類が設置できない

成果

小売店向けPOSシステムを導入し、データベース化を実現

売上管理やチケット発券などに対応したRegiGrow搭載のPOSシステムを導入し、チケットや売店の売上データを一元管理する体制を構築

業務のシンプル化・省力化で精算時間が大幅に短縮

手作業でのチケット販売・精算からPOSでの販売・データ管理になったことで、煩雑だった売上管理業務がシンプルかつ省力化し、精算時間が飛躍的に短縮され、担当スタッフへの引き継ぎも容易に

拡張性のある製品群で段階的な導入に対応

NINJA館にはメイン機となるTWINPOS 9500Uiなどを、また設置スペースが限られた天守閣・SAMURAI館にはタブレットタイプのTWINPOS S2を採用。段階的導入によるシステム拡張時もスムーズなデータ連動で安定稼働を実現

システムイメージ

小田原城POSシステム構成

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事例の詳細

導入前の背景や課題

小田原のメイン観光スポットを管理・運営

小田原の観光名所である「小田原城址公園」は、指定文化財となっている城跡と復元された天守閣に加え、「NINJA館」「SAMURAI館」などの施設が国内外の観光客に大人気です。またここは「さくら名所100選」にも選ばれていて、春先には天守閣やお堀周辺に植えられた約320本のソメイヨシノを目当てに、全国から訪れる大勢の花見客で賑わいます。

2021年現在、COVID-19による緊急事態宣言などで観光業は大きな影響を受けていますが、一般社団法人 小田原市観光協会様では動画による名所案内やオンラインによる忍者体験ツアーをスタートしたり、キャッシュレス決済やWebチケットシステムを導入したりと、今後を見据えた取り組みを積極的に進めています。

アナログから脱却し効率化を目指す

一般社団法人 小田原市観光協会 組織管理担当マネージャー 原川 博明 氏
一般社団法人 小田原市観光協会
組織管理担当マネージャー
原川 博明 氏

今回、NINJA館にTWINPOS 9500Ui 1台と管理サーバ(現在は天守閣に移設)、天守閣とSAMURAI館にタブレットタイプのTWINPOS S2 3台の合計4台を導入しました。

小田原市観光協会様が同公園内の小田原城天守閣、常盤木門SAMURAI館、小田原城NINJA館3施設の指定管理者として業務をスタートしたのは、2017年度から。2016年5月に天守閣の“平成の大改修”が終わり、同年10月には常盤木門の展示をリニューアルして「常盤木門SAMURAI館」がオープンし、観光施設として新たなスタートを切っていました。

リニューアルにより入館者数が増加していた一方、入場チケットの販売は以前と同じ “手売り”で行っており、別途券売機があっても繁忙期には長蛇の列が続く状況となっていました。また売上管理も、チケットの枚数・番号をベースにした手作業による独自のノウハウで行っていたため、現金計算も含めて窓口業務の負担は大きく、新規スタッフへの業務の引き継ぎも難しかったといいます。

「どうすれば業務を改善・効率化できるか?」と思案している中、NECプラットフォームズの営業担当者からコンタクトがありました。POSだけでなくチケット管理と連動したシステムが欲しいと相談したところ、チケット発券にも対応したソフトウェア RegiGrow搭載のPOSシステムに加え、周辺機器類やさまざまな組み合わせによって得られるメリットについても細かく説明してもらえたといいます。

同協会の組織管理担当マネージャー 原川 博明氏は、「もちろんPOSシステムなどは調べていましたが、課題となっている部分について多角的な視点で説明をしてもらえたので、どういったシステムにすれば良いかを具体的にイメージすることができました」と振り返ります。

しかし、公共施設ということですぐに予算組成・導入することは難しく、しばらくは情報交換のみの状況が続いていました。

小田原城
小田原城址公園内にある天守閣

選択のポイント

豊富な周辺機器とシステム拡張性が決め手に

一般社団法人 小田原市観光協会 主事 渡辺 直登 氏
一般社団法人 小田原市観光協会
主事
渡辺 直登 氏

最初のコンタクトから2年近く経過した2019年初め、歴史見聞館を改修し「NINJA館」としてリニューアルすることになったことから、POSシステムの導入も同時に実施することが正式に決定。早速、NECプラットフォームズを含めた数社に導入システムの提案を依頼し、比較検討を開始しました。

各社の提案内容を比べると、価格面では他社の方がやや優位でしたが、「公共施設の性質から予算に応じて段階的に導入することを前提に考えると、NECプラットフォームズの製品群は後から追加しても問題なく連動させることができるという、システムの拡張性・安定性が魅力でした」(原川氏)。これまでの2年間、3施設全体の効率的な運営を想定し具体的なアドバイスを受けていたことも、最終的な決め手となりました。

導入後の成果

業務が大幅に効率化し、心理的な負担も軽減

POSシステムの導入によって、これまでチケットの枚数管理で行っていた精算処理がシンプル化でき、施設別の精算や売店の売上管理も含めて、複数施設の精算が一括でできるようになったことから、効率的な売上管理を実現しました。

「業務がシンプルになり精算にかかる時間も飛躍的に短縮することができました。そしてなにより、窓口担当スタッフの作業面だけでなく心理的な負担を大幅に軽減できたことは大きな成果です」と、主事の渡辺 直登氏は話します。

さらに、月単位や項目別といった売上データの提出を求められた場合でも、データベース化したことで即応できるようになったことは、公共施設の管理においては重要なポイントだったといいます。

データの連動性を確保

2019年のNINJA館(TWINPOS 9500Ui、管理サーバ)、2020年に天守閣・SAMURAI館(TWINPOS S2)と、導入時期も機器も異なりましたが、両機器はソフトウェア機能に互換性があるため、スムーズなデータ連動が可能です。この点は、運営面からみても大きな安心材料であり、原川氏も「段階的にシステムを増強していくことが多いため、この拡張性の高さは大きなメリットだと改めて実感しています」と、信頼を寄せています。

またPOSシステムの導入に当たり、施設内では既存のWi-Fiを利用できましたが、城跡が文化財指定になっていることもあり、各施設間をつなぐ新規LAN敷設工事は難しい状況でした。そのため、天守閣の管理用サーバに他2施設のデータをUSBメモリ経由で登録する方法を採用、データは自動集計され再入力などの手間がかからない点も、業務の効率化につながっています。

タブレットタイプの導入で狭小スペースにも対応

天守閣とSAMURAI館のチケットカウンターは非常に狭く、特に天守閣は窓口が2つ並んでいるため通常のPOSを2台設置すると窓口自体がふさがってしまいます。そこでタブレットタイプのTWINPOS S2を採用し、省スペース化を実現。レシートプリンタやカード決済端末、バーコードリーダなどの周辺機器類も問題なく置くことができ、窓口業務も円滑に行えるようになりました。

天守閣のチケット売り場
TWINPOS S2が2台設置された
チケットカウンター内

さらなる効率化に最適なシステム拡張提案に期待

3施設へのPOSシステム導入によって、思い描いていた売上管理システムを構築することができました。現在は、「POSシステムと連動した発券機の追加を検討している」(原川氏)ところです。

また、COVID-19の感染拡大による影響で先が見通せない状況が続いていますが、さらに効率的な運営手法がないか常に構想を練っているとのこと。渡辺氏も、「例えば、入場ゲートシステムがあれば便利ですし、繁忙期の対応を考えればハンディタイプのチケットプリンタがあれば、カード決済のお客様は特設窓口での対応ができるようになるので、かなり利便性が高くなると思います」と、現場のさらなる効率化につながる提案に期待を寄せています。

お客様プロフィール

一般社団法人 小田原市観光協会

所在地 〒250-0042
神奈川県小田原市荻窪350-1 小田原合同庁舎内2階
設立 1981年(2014年法人化)
事業内容 小田原市の観光事業の振興と健全な発展につながる事業の実施、観光宣伝・観光客誘致、全国への観光資源のPR活動、小田原駅観光案内所の管理運営など
URL new windowhttps://www.odawara-kankou.com/

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(2021年9月21日)

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