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ルームインジケータ 導入事例株式会社京王プラザホテル 様
先進のルームインジケータ導入により清掃業務を効率化
客室情報を共有し迅速な部屋準備と提供でお客様サービスを向上
業種:サービス業 業務:営業・販売その他業務 製品:ルームインジケータ ソリューション・サービス:ワークスタイル変革企業ネットワーク
事例の概要
課題背景
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多様な宿泊プランに対応するための情報を分かりやすく表示し、清掃作業の効率化を実現したい
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効率的な客室準備を行い、お客様サービスの向上につなげたい
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基幹システムゆえ、故障時を考慮し、汎用性の高い機器を利用したい
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簡単に遺失物の登録や情報共有ができるようにし、より迅速に対応したい
成果
客室ステータスを色分け表示し、高い視認性を実現。チェックイン・チェックアウトの予定時刻や清掃優先順位の自動表示で清掃作業全体を効率化
全客室の準備状況を詳細に把握でき、客室割り当ての変更回数が減少。ご案内にかかる時間が短縮し、お客様サービスも向上
タブレット端末やスマートフォンなどの汎用機器を利用し、万が一の故障でも機器調達が容易に可能
スマートフォンを利用したモバイルインジケータにより、遺失物情報や画像を即座に登録・共有し、問い合わせ対応の時間を短縮
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事例の詳細
導入前の背景や課題
多種多様な宿泊プランに対応し効率的な客室清掃業務を実現する
ルームインジケータに更新したい
1,400を超える客室を有し、常に新しいホテルライフを提案し続ける京王プラザホテル様は、お客様の多種多様な宿泊の要望に的確に対応する客室清掃・準備を行うため、客室ステータスを管理するルームインジケータを更新しました。宿泊部 客室支配人の吉留 望氏は次のように語ります。
「従来のルームインジケータは、緑と赤2色の点灯と点滅、そして無灯の5パターンで表示し、この表示に従って各フロアでの清掃業務やフロントにおけるお客様のご案内を行っていました。お客様のニーズは本当に多種多様で、連泊やアーリーチェックイン、レイトチェックアウト、デイユースなど、様々な宿泊プランを用意してお部屋をご利用いただいています。必然的に客室清掃にはよりフレキシブルな対応が求められるようになり、この5パターンの情報だけでは、正確な判断の難しいケースも増えてきました。そこで、より分かりやすく必要な情報を表示・共有できるようにし、清掃作業の効率を上げたいというのが大きな目的でした」
例えば、アーリーチェックインのお客様をお迎えするとき、客室ステータス表示が「完了」になっていないと、PHSを使って確認や報告を繰り返し、結果、部屋の割り当てを変更することがあります。
「お客様をスムーズにご案内できない状況が発生すると、フロントと各フロア、各フロアと清掃事務所間で何度も電話連絡を取ると同時に、頻繁にメモの受け渡しも行っていました。また、客室準備の遅れによって、部屋の割り当てを変更せざるをえないこともたびたびありました。こうした状況を踏まえ、ルームインジケータの更新により清掃業務全体の効率化を図り、それをお客様サービスの向上につなげたいと考えていました」と、宿泊オフィス支配人の大隅 司氏は述べます。
老朽化や付加機能などの点から考慮しても、システム更新の必要性を感じていたと言います。
「従来のルームインジケータは経年のため、不具合が発生すると復旧に時間がかかり、機器の代替もききませんでした。非常に大事なシステムなので、万が一の故障のことを考慮すると、汎用性の高い機器を利用するほうが安心できます」(大隅氏)
選択のポイント
業務内容やシステムへの理解が深く、優れた提案内容とコストに加え
オペレーションサポートの安心感と期待感が決め手に
京王プラザホテル様では、より優れた機能を持つルームインジケータの実現に向け、従業員にヒアリングを行いました。
「ユーザーとなる従業員に対し、どのような機能を実現したいかを聞いてみました。すると、いくつかの共通するキーワードが浮かび上がってきました。例えば、高い視認性の実現や、文字・数字などによる知りたい情報の表示、清掃の優先順位付けなどです。そのほかにも、客室内におけるお客様の遺失物も、簡単に登録や情報共有ができる機能があればお問い合わせにより迅速に回答できるようになる、といった意見もありました」(吉留氏)
「これらの要望を提案依頼書にまとめ、SIベンダー数社に提示しました。各社の提案内容やコストを十分に吟味し、最終的にNECプラットフォームズの提案を採用することに決めました。当社の業務内容やシステムをよく理解しており、PMS(Property Management System)とのインタフェース構築や、稼働後のオペレーションサポートについても、安心して任せられることがプラス材料でした。特に、当社のシステムを熟知しているからこそ、システム構築期間の短縮が期待できる点は大きな魅力でした」(大隅氏)
システム構築のプロジェクト期間は約1年。定例会や分科会を定期的に開催し、詳細に仕様を詰めていきました。
導入後の成果
高い視認性、作業優先順位の自動表示などを実現
清掃業務全体を効率化しお客様サービスの向上につなげる
京王プラザホテル様のルームインジケータは、清掃事務所内に設置され全室のステータスが確認できる大画面の「ハウスキーパーインジケータ」、フロア各室のステータスが表示される「フロアインジケータ」、各フロアのフロアリーダーが持つ「モバイルインジケータ」、フロントや事務所のPCから全室のステータスが確認できる「PCインジケータ」で構成されています。
「例えば、ハウスキーパーインジケータを見れば、フロアごとの状況も一目瞭然です。各フロアに設置したフロアインジケータには、そのフロアの客室ステータスとチェックイン・チェックアウト予定時刻が表示され、アーリーチェックイン・レイトチェックアウトの場合は時刻が赤く表示がされます。しかも、こうした時間に合わせた清掃の優先順位、清掃後チェックの優先順位も自動表示されます。フロアインジケータを見れば経験が浅くても状況を正確に把握できるので、フロアリーダーの指示回数も減り、作業時間の短縮につながっています。また、フロアリーダーが持つモバイルインジケータは複数フロアを設定でき、常に設定したフロアの最新情報が表示されるので、効率的でしかも的確な指示が可能になりました。
遺失物は、多い日では100点を超えることもあります。遺失物の情報とカメラ機能を使って撮影した画像をモバイルインジケータで登録すると別システムに送信され、即座に登録・共有されます。これにより、お問い合わせに対するレスポンスが早くなり、内線電話での確認回数も少なくなりました」(吉留氏)
「お客様にご利用いただく客室のステータスだけでなく、アナログ管理していた一部の情報も含め、必要事項がすべてルームインジケータで確認できるようになり、結果的に客室割り当ての変更回数も減りました。また、フロントともリアルタイムで必要情報が共有できるようになったことで、電話による問い合わせも大分減りました。全体として業務効率化が実現でき、その成果は確実にお客様サービスの向上に結び付いています」(大隅氏)
「今回のプロジェクトでは、システムエンジニアもよく現場に足を運んでくれ、こちらの状況を正確に把握し要望を前向きに採り入れてくれました。その結果、利用しやすい優れたシステムになったのではないかと思います」(吉留氏)
「NECプラットフォームズは、導入直後や稼働後もしっかりとサポートをしてくれています。あらゆる角度から見て、ホテル業界ではかなり先進的なシステムではないかと、高く評価しています」と、大隅氏は締めくくりました。
お客様プロフィール
株式会社京王プラザホテル
所在地 | 〒160-8330 東京都新宿区西新宿2-2-1 |
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設立 | 1969年4月 |
開業 | 1971年6月 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 950名(2017年4月現在) |
事業内容 | 京王プラザホテル(新宿)・京王プラザホテルチェーン(京王プラザホテル多摩、京王プラザホテル八王子、京王プラザホテル札幌)、提携ホテル(福華大飯店(ハワードプラザホテル 台湾・台北市))の展開・運営 |
URL | https://www.keioplaza.co.jp/ |
この事例の製品・ソリューション
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(2017年11月2日)
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