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信頼を届ける AEO認定事業者として担う輸出入管理の責務
2026年4月3日
世界情勢が刻一刻と変化する昨今、企業が“信頼できる取引先”を選ぶことはますます重要になっています。NECプラットフォームズは、2007年のAEO認定(特定輸出者)取得以来、国際基準に沿ったセキュリティとコンプライアンスのもと、安定したサプライチェーンを築き、納期遵守を当然の責務として長年信頼を積み重ねてきました。
当社のものづくりの現場では、AEO認定は「特別な取り組み」ではなく、日々の輸出入業務を安定的に支える、“なくてはならない仕組み”として根づいています。安全性や法令遵守を確保するためのプロセスは、製品の品質やお客様の安心につながる大切な基盤です。
本コラムでは、NECプラットフォームズがAEO認定の維持を通じて、お客様や取引先企業の皆さまに安全・安心な製品をお届けするために、現場で継続的に重ねている努力や工夫、そしてその背景にある想いに迫ります。
国際取引に求められる「信頼」とAEO制度
AEO(Authorized Economic Operator)制度は、税関が貨物のセキュリティ管理やコンプライアンス体制が十分に整備された事業者を認定し、税関手続きを簡素化・迅速化するなどの優遇措置を提供する仕組みです 。企業が自らの管理体制を整え、国が“安全で信頼できる事業者”として認めることで、国際物流の安全性を高めると共に、通関手続きを円滑にすることを目的としています。
現在、AEO制度は国際標準として世界80以上の国と地域で導入されており、相互認証の枠組みも広がっています。これにより、認定企業はグローバル物流の安全性を高めつつ、海外取引における信頼やブランド価値を獲得しやすくなることで、国際競争力の強化につながります。
法務知財部 貿易管理室の高野は「AEO認定による最大の価値は、税関手続きの迅速化や検査の省略といったメリットだけでなく、“国や取引先から信頼される企業”であり続けられる点です」と語ります。
国際情勢の変化や市場の不透明さが増す中、AEO認定は安定したサプライチェーン運営とコンプライアンス強化を両立する基盤として、企業価値を高めています。

国際物流の信頼を支えるNECプラットフォームズの取り組み
NECプラットフォームズは、AEO制度において「特定輸出者」と「特例輸入者」の二つの認定を取得しています。これにより、輸出・輸入の通関手続きの簡素化やリードタイムの短縮などのメリットを受けながら、国際競争力のあるサプライチェーンの構築と法令遵守の両立を実現しています。こうした成果の裏側には、現場での苦労と工夫がありました。
2007年に特定輸出者の承認を取得し、以降現在までその資格を維持しています。しかしその一方で、輸入取引の規模が大きいにもかかわらず、輸入管理の統制には長く課題がありました。この背景について高野は「輸入は輸出と異なり、法令や管理基準の違いから、特定輸出者の経験を直接活かすことができませんでした」と話します。また、取得には2~3年の準備期間が必要と予測され、着手には慎重にならざるを得ませんでした。
2017年度の会社統合を機に現体制が整い、2019年から承認取得プロジェクトを開始。調達部門と連携し、税関の輸入許可書データを活用して自動帳簿生成システムを独自に開発するなど、輸入管理のDX化に取り組みました。それにより、入力効率や記録精度、監査対応力が大幅に向上したことで、税関から高く評価されました。その後コロナ禍による一時的な停滞を経て、税関からの支援も受けながら2021年には特例輸入者の承認も取得しました。
安全・安心な製品を届ける、AEO認定事業者としての意義
特例輸入認定を取得した当時を振り返り、高野は次のように述べています。「認定証を受け取ったときは、喜びよりも“取れてよかった”という安堵の気持ちの方が大きかったですね。NECグループ内に同じ認定を取得している会社がなく、身近に相談できる経験者もいない中で進めていたので、ようやくここまでたどり着いたという思いでした」
長期間にわたる準備と調整を経て、AEO認定が正式に認められたことを、静かに実感した瞬間でした。
しかし、AEO認定は取得して終わりではありません。
「AEO制度の本質は、取得後の維持・運用のプロセスこそにあります」と語るのは、同じく法務知財部 貿易管理室の高田です。税関へのコンプライアンスに関する資料の届出に加え、運用実態を常に適正に維持する責任があります。また、認定を維持していくための定期的な税関監査受審の対応だけでなく、日常業務のすべてがAEO基準を満たしているかを常に意識し続けることが求められています。
さらに高田は、「こうした取り組みは、管理部門だけのものではありません。海外向けの製品を梱包・出荷する工場や物流部門においても、貨物のセキュリティ管理や法令遵守は重要な要素です」と述べています。工場では、出荷プロセスや保管環境、アクセス管理などが適切に運用されているかが問われ、AEO認定の維持を前提とした業務が日常的に行われています。

“なくてはならない仕組み”を支える体制を、この先も
サプライチェーンの安全性や透明性がこれまで以上に重視される現代において、企業は製品の品質だけでなく「どのような管理体制のもとで取引を行っているのか」という信頼性がますます求められています。
そうした環境の中で、AEO認定は企業のコンプライアンス体制と物流セキュリティを示す重要な指標の一つとなっています。
NECプラットフォームズでは、貿易管理室を中心に、工場や物流部門と連携しながら、サプライチェーン全体の信頼性向上に取り組んでいます。 お客様や取引先企業の皆さまに安心してお取引いただける環境を守り、世界中のお客様に安全・安心な信頼性の高い製品とサービスを届け続けるために。そして、企業と税関が協力して国際物流の安全を守るAEO制度の理念を実践するコンプライアンス企業として、これからも、信頼されるサプライチェーンの構築と安全な国際取引の実現に貢献していきます。

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