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ESD可視化測定

ESD*1可視化測定は、静電気の流れを非接触の磁界プローブで自動走査し、電流経路の特定や対策効果の可視化を行います。
本システムは、PCでスキャナとオシロスコープ、静電気試験器を制御します。

従来の静電気対策は熟練技術者の経験に頼っていたが、本装置では機器に静電気を流し、電流の広がりや問題箇所を可視化できます。
ESDスキャナと静電気試験機の外観写真です

特長

装置ユニット、プリント基板、モジュールなどのさまざまな対象物に流れるESD電流の電界強度分布(ノイズ)を計測、演算表示します。駆動軸 X,Y,Zがそれぞれ0.01mmの分解能であるため、磁界プローブの性能を十分に引き出します。対策前後の測定を行うことにより、対策効果の確認や対策ノウハウの蓄積ができます。

システム構成図です
測定対象 装置ユニット、プリント基板、モジュールなど
測定方式 4軸ステージにより磁界プローブを走査
測定範囲 X,Y,Z = 500mm × 500mm × 210mm
θ = ±90deg
動作ステップ X,Y,Z = 0.01mm
θ = 1deg
対応可能プローブ CP-2SA、その他各種対応可能*2
外形寸法 860mm(W) × 862mm(D) × 840mm(H)(突起部を含まず)
質量 約110kg
電源 AC100-240V 50/60Hz
制御用インタフェース モータコントロールボード(USB)、GPIB-USB、光モジュール(USB)
計測器 オシロスコープ、静電気試験器

ESD対策前後の効果比較動画

静電気放電対策前後の測定結果を比較・確認することが可能です。
本動画では、コンデンサの追加によりインピーダンスが低くなることで、電流経路が変わり、デバイスへの流れ込みを防止していることが確認できます。

静電気放電対策前

静電気放電対策後

*1 ESD : Electrostatic Discharge(静電気放電)

*2 BNCコネクタタイプ