サイト内の現在位置を表示しています。

株式会社共和電子製作所 様

920MHz帯無線通信モジュール 導入事例

小型で組み込みやすい920MHz帯無線モジュールを採用し、
LED照明1灯ごとの調光制御が可能な省エネシステムを実現

業種:製造業 業務:設計・開発・製造 製品:無線組込みシステムソリューション ソリューション・サービス:組込み

事例の概要

株式会社共和電子製作所様は技術ノウハウを活かした自社開発製品にも注力し、新たにNEC/NECエンジニアリング(以下NECグループ)の920MHz帯無線モジュールを採用したLED照明灯無線ネットワークシステム「ecoluz(エコルッツ)」を開発しました。

ecoluzは、LED照明灯に電源基板、無線モジュール、各種センサを内蔵。コントローラを通じて、ネットワーク内のPCから1灯単位での調光制御が可能な省エネシステムを実現しました。

課題背景

  • LED照明灯を1灯単位でのきめ細やかな調光制御を実現したい

  • 蛍光灯からLED照明灯に置き換える際、交換や調光制御のための配線工事をなくしたい

成果

小型な920MHz帯無線モジュールをLED照明1灯ごとに内蔵することで、1灯ごとの調光制御を実現

無線コントロールにより、蛍光灯器具のある所では、配線工事不要でLED照明灯の取り付けが可能に

本事例に関するお問い合わせはこちらから

事例の詳細

導入前の背景や課題

注目され始めたLED照明灯を無線で調光制御することを発想

株式会社共和電子製作所 営業課 志岐 将寿 氏
株式会社共和電子製作所
営業課
志岐 将寿 氏

電子応用機器の設計・製作やプリント配線の設計・製作を中心業務としてきた共和電子製作所様は、培ってきたノウハウを活かして自社オリジナル製品の開発にも注力しています。営業を担当する志岐将寿氏は、LED照明灯無線ネットワークシステムの開発経緯について次のように語ります。

「当社が自社開発製品に力を入れ始めたのは5、6年前からです。創業以来、回路設計や基板設計の受託開発を中心としてきましたが、近年ではソフトウェア開発やアプリケーション開発業務も増え、こうしたノウハウを活かしたシステム化商品ができないかと研究を進めていました。

ちょうどその頃、LED照明が白熱電球や蛍光灯に比べ、長寿命、低消費電力ということで注目され始めていました。そこで、自社の持つLED照明灯の電源基板の開発技術と、家電向けの近距離無線通信技術を組み合わせ、無線で1灯ずつ調光制御したらどうかという発想が生まれてきました。ところが、直管形のLED照明灯も、技術的に進歩するにつれ次第に管径が細いタイプが主流になってきました。すると、これまでの試作品段階ではLED管に内蔵できた無線モジュールが入らなくなってきたのです」

選択のポイント

小型で使いやすく十分な通信距離が得られる920MHz帯無線モジュールを採用

株式会社共和電子製作所 技術課 主任 岡本 勇二 氏
株式会社共和電子製作所
技術課 主任
岡本 勇二 氏

無線部分の開発を担当した技術課主任の岡本勇二氏は、内蔵可能な新たな無線モジュールを探すことになりました。

「試作を繰り返しながら、細いLED管に入れることのできる無線モジュールをいろいろと探していました。そこで、NEC販売特約店の株式会社ヌマタより紹介があったのが、NEC製920MHz帯の無線モジュールでした。

さっそく、920MHz帯の無線モジュールを使って試作してみると、これまで利用していた無線モジュールよりも小型で組み込みが容易なので、システムとして使いやすく、通信距離に関してもオフィスなどの広さに対しては十分な通信距離が得られました。そこで、この無線モジュールを採用することにしました」

小型で組み込みに適し、減衰が少なく回折性があり通信エリアを広く取れる

株式会社共和電子製作所 開発部 リーダー 水野 悟司 氏
株式会社共和電子製作所
開発部 リーダー
水野 悟司 氏

共和電子製作所様が採用された920MHz帯無線通信モジュール(H001-000013-001)は、外形寸法がアンテナ部やケースを含めても39.5×20×3.9(mm)と小さく、組み込みに適したな仕様です。通信プロトコル開発も不要で、装置開発工数の削減にも寄与します。また、920MHz帯無線の特長として、減衰が少なく回折性があるため、障害物の影響が軽減できることが挙げられます。したがって、無線通信エリアを広くでき、オフィスや工場などの広い空間での利用が可能です。

「920MHz帯を採用すると、コントローラ1に対しN本のLED照明灯ネットワークが構築できるので、非常に使い勝手もよくなります。これも大きなメリットです」(岡本氏)

「最初のお客様の要望に応えるため、まず製品化しました。その後も、LED管への内蔵方法や取り付け器具の改良を繰り返し、1本のLED照明灯に電源基板、無線モジュール、各種センサのすべてを内蔵する現在のecoluzになりました」と、開発部リーダーの水野悟司氏は、開発の経過について語ります。

無線モジュールを実装した装置の写真です。
左:(920MHz帯無線モジュール実装) 右:無線コントローラ(920MHz帯無線モジュール内蔵)

導入後の成果

1灯ごとのきめ細かな調光制御を可能にし、約70%もの消費電力削減を実現

約3年の歳月をかけて開発したLED照明灯無線ネットワークシステム「ecoluz」は、評価試験でもきわめて良好な成績が得られ、共和電子製作所様では特許も取得。

「その特長は、何と言っても1灯ごとにきめ細かく調光できるところにあります。オフィスのフロアでも、時間帯によって日光が入って明るい所と暗い所があり、これを1灯ごとに調光するだけで、オフィス全体、ビル全体で考えると、大きな電力削減効果が得られます。調光のコントロールは、コントローラを通じて社内ネットワークにつながっているパソコンからすべてのLED照明灯を制御できます」(志岐氏)

共和電子製作所様の評価試験では、蛍光灯からecoluzへ置き換えることによって、消費電力が40Wから平均12Wになり、約70%の消費電力削減効果という結果が得られています。また調光に関しては、照度センサでの自動調光も選択でき、さらに人感センサと組み合わせての節電も可能です。さらに、導入時には各種の蛍光灯照明器具に対応するLED照明灯を採用しているため、取り換えの配線工事は不要であり、また無線通信なので制御用の配線工事も不要です。

「東日本大震災後は特に節電への関心も高まり、当社へのお問い合わせもたくさんいただくようになりました。現在は、オフィス向けの照明用にいろいろなお客様と商談を進めています」(志岐氏)

システム構成イメージです。
LED照明灯無線ネットワークシステム 構成イメージ

今後の展望

生産工程のシステム化に取り組み、大量生産とコストダウンを実現

今後のecoluzの展開について、水野氏は次のように述べます。 「大量の注文をいただいたときのためにも、できるだけ早く量産体制を整えたいと考えています。現在は人手に頼る工程が多く、この部分をシステム化することで大量注文に応えられるようにするとともに、コストダウンにも結び付けていく計画です」

「ecoluzの良さを認めていただいても、お客様は投資に対する償却期間のことを気にされています。量産化でコストダウンが実現すれば、償却期間も短くなるので、販売面でも大きなプラスになります」(志岐氏)

「今後は、無線モジュールを内蔵したLANのコントローラの開発なども考えています。NECグループは、技術的なサポートもしっかりしていて、問い合わせに対するレスポンスも非常に迅速です。今後も、いろいろな側面からの技術サポートを期待しています」(岡本氏)

お客様プロフィール

株式会社共和電子製作所

所在地 〒665-0051 兵庫県宝塚市高司4丁目3番31号
設立 1980年7月15日
資本金 3,000万円
従業員数 35名
事業内容 電子応用機器の設計・製作およびプリント配線の設計・製作
URL new windowhttp://www.kyowadenshi.com/

この事例の製品・ソリューション

本事例に関するお問い合わせはこちらから

(2012年12月26日)

  • 「ecoluz」「AELAS」は株式会社共和電子製作所の商標または登録商標です。
  • 記載されている会社名、製品名、サービス名などは該当する各社の登録商標または商標です。
  • このページに掲載されている情報は公開日時点の情報であり、時間の経過または様々な後発事象によって変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。
  • NECエンジニアリングは、2017年4月1日より社名がNECプラットフォームズに変わりました。