株式会社京樽 様
全国250店舗のデジタルサイネージ一体型POSを用いて、「攻めの広告・販売促進」に活用
業種 | 卸売・小売業・飲食店 | 業務 | |
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製品 | FoodFrontia for TWINPOS5500Pi, 自動釣銭機 | ソリューション・サービス | フードサービス業 |
導入ソリューション
システム構成
システム構成図
デジタルサイネージ一体型POS
現金管理の正確さと会計速度の向上を両立する自動釣銭機
この事例の製品・ソリューション
導入前の背景や課題
より多くのお客様に美味しい料理を提供する仕組みの構築
商品バリエーション豊かなショーケース(学芸大学東急店)
株式会社京樽様は、1932年に割烹料理店として京都府下京区河原町で創業されました。商号の“京樽”は初代社長の苗字と、お酒を入れた小型杉樽の徳利から一文字ずつ取り、東京都日本橋人形町に料亭を開いたことを由来としています。終戦後お土産料理として出した上方鮨が評判となり、お持ち帰り鮨業態の京樽ブランドとして大きく成長を続けられます。京樽様は日本で初めて本格的にセントラルキッチンを設立し安定品質の確立と多店舗対応の仕組み作りを手掛けたことで知られており、HACCP認証を取得した衛生管理手法を導入するなど、常に先進的なシステムを構築されております。
キーワードは“デジタルサイネージ”
株式会社京樽
管理本部 情報システム部
部長
後藤 博 氏
「デジタルサイネージを販促プロモーションに活用していくという当社の戦略に合致したシステム提案でした」
店舗システム刷新にあたり最重要視したコンセプトについて、管理本部 情報システム部 部長・後藤博氏は、「既存システムが老朽化してきたという側面もありますが、このタイミングでPOSシステムの入替を行うのなら、デジタルサイネージというマーケティングツールを店舗システムに取り込むことを必須要件として考えておりました。なぜならデジタルサイネージはこれからの販売戦略を考えると不可欠なコア要素となるものだったからです」と語ります。
選択のポイント
売上に貢献する仕組みと展開サポートの提供がポイント
大きく明るい画面で視認性の高いサイネージ
同氏は導入の決め手についてこう続けます。
「デジタルサイネージが可能な大画面ディスプレイを搭載したPOSラインナップがあるだけではなく、業態別コンテンツの表示やスケジューラを含む機能面など、“集客力と販売促進の向上に繋げる仕組み”の提案が導入の決め手になりました。また、標準パッケージソフトベースで当社の業務運用に適合できること、短期間に数百店舗のPOSを入れ替える体制と実績を持っており本部の業務負担が軽減できることなど、“初期投資を抑えた展開サポートの提供”を併せて提案いただいたことも要因の一つになっていると思います。特に、店舗オペレータが日常的に扱うPOS画面のユーザインタフェースは既存システムからの移行が容易で、操作教育は最小限で済みました」
集客力と商品力訴求力のアップ
株式会社京樽
営業本部 テイクアウト事業本部
第二営業部 営業部長
鈴木 良一 氏
「設置スケジュールの調整や営業現場への対応も含めて体制の構築面も評価しています」
店舗導入時の立会いを始め、営業現場を熟知されている営業本部 テイクアウト事業本部 第二営業部 営業部長・鈴木良一氏からは、導入効果についてこう語っています。
「端から見ていて、お客様は思った以上にサイネージ画面に注目していることに驚きを覚えました。今時点のサイネージコンテンツは新商品やキャンペーン情報をローテーション表示していますが、表示されていた商品をお買い求めいただいている傾向が確かに見られます。今後、売上データとサイネージの関係性の検証を進めていき、計画的な販促強化やキャンペーン広告、食材や調理のこだわりなどブランド価値を高める情報発信に活用していきたいと考えています」。 さらに今回のシステム刷新に伴い、自動釣銭機を一部の店舗で導入しており、そのメリットをこう語ります。
「自動釣銭機を併せて導入してキャッシュカウントを自動化したことにより、現金管理の正確性が高まりました。また、営業終了後の精算時間などがスピードアップして1日あたり約30分の短縮が図れました。さらには、ランチピークなどの時間帯で会計速度が向上したことで、お客様満足度も向上することを期待しています」
導入後の成果
店舗オペレーションのサポート
株式会社京樽
営業本部 情報システム部
神山 英之 氏
「店舗スタッフの方からも見やすく、使いやすくなったと好評です」
今回のシステム運用の切り口から、営業本部 情報システム部・神山秀之氏は次のように語ります。
「情報システム部門として店舗からの問い合わせに対応することはもちろん、その事象が発生する原因を追究し、チェーン全体でのボトルネックを解消することがミッションと考えています。その観点から、操作ログの取得やリモートアクセスが可能なメンテナンス性の向上、POS画面のキー配色やメニュー名称表記などのマスタ自由度の拡張が、特に新システムを評価している点です。先日も類似したメニュー名称を原因とする操作ミス発生の状況を操作ログの解析により突き止め、メニューキーを区別しやすく登録変更を行いました。このような取り組みにより、イートイン業態全店で売上金額の差異が発生する原因のひとつを解決することができました」
リアルタイムデータを活かした経営効率化
京樽様の将来のビジョンと戦略に照らし合わせて、今後の活用方法について展望を伺いました。
「今回採用したパッケージソフトのFoodFrontiaはデータのリアルタイム性を特長としますので、店舗ネットワーク回線の高速・広域化の推進と併せて、その日その時点の売れ行きに応じたセントラルキッチンでの生産量の最適化を行い、機会ロス・廃棄ロスを抑えて利益を最大化するなど、効果的な活用を検討しております。またオーダーエントリーシステムの標準接続が可能であることを活かし、江戸前鮨や回転鮨などのイートイン業態に対して新規構築を行い、店舗オペレーションのさらなる強化を図っていきたいと考えています」(後藤氏)
お客様プロフィール
株式会社京樽
所在地 | 東京都中央区日本橋3丁目13番5号 | |
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設立 | 1950年 | |
従業員数 | 519名(2014年2月末現在) | |
概要 |
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URL | ![]() |
この事例の製品・ソリューション
(2013年9月19日)