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浜松科学館 様

ユビキタス案内システム 導入事例

接触型ICタグと赤外線を活用した展示案内システムを導入
楽しく学びながら科学する心の育成に貢献

業種:文教・科学 業務:その他業務 製品:ユビキタス案内システム ソリューション・サービス:位置管理

事例の概要

浜松科学館様は、2010年3月、浜松科学館科学学習情報システム「HAMES(ヘイムズ):HAmamatsu Multimedia Educational Systems」をリニューアルし、ヘイムズⅣの運用を開始。ヘイムズIVでは、小型展示案内端末「U4:ユーフォー」、自律走行型ロボット「ブルー夢」、自分専用ICカード「ブルー夢カード」、利用状況を記録できる「マイページ」などの新機能を導入。これらを有機的に活用することで、より楽しく学べるシステムを実現しました。

ヘイムズⅣの中核となる展示案内システムは、高い学習効果によって、科学する心の育成に役立つと好評です。

改善点

  • 来館する方が今まで以上に館内の展示品に触れ、楽しみ、理解を深めることができるように新しいシステムにリニューアルした

成果

  • 小型展示案内端末U4を活用した音声と映像による展示案内により、展示物をじっくりご覧いただくことができ、楽しく学べるシステムを実現

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事例の詳細

導入の背景

科学する心の育成の拠点として、子どもから大人まで科学の面白さを追求

浜松科学館 横井 靖二 氏
浜松科学館
横井 靖二 氏
浜松科学館 阿部 泰幸 氏
浜松科学館
阿部 泰幸 氏

青少年の科学する心の育成を目的とし、1986年5月、浜松科学館様はオープンしました。事業グループ長の横井靖二氏は、設立の意義について次のように語ります。

「浜松科学館は、科学に関する展示品を持つ児童会館が前身でした。静岡県西部、遠州地方の中心である浜松は、世界的に有名な企業がたくさんあるモノづくりの町でもあります。この地域の青少年、特に幼稚園児くらいの小さなお子さんの時から“科学って面白い”と思ってもらえる新しい発見のできるところにしたい。また、将来モノづくりの町を担う人材育成のため、仮に文系に進む学生であっても、理系の考え方を理解してもらえる場所にしたいという意味もあります」

浜松科学館様は、太陽光線の加減によって建物正面上部にアインシュタインなどの顔が浮き上がる「イリュージョンパネル」、あるいは季節風で動く「風の軌跡」を設置するなど、建物や敷地でも科学の面白さの分かる工夫がなされています。また、企業や事業所からの寄付によってさまざまな実物や教育用に制作された機器類が展示されているという大きな特長のある科学館です。

「科学館では展示だけでなく、さまざまな企画やボランティアによる実験ショー、講座を開催しています。ボランティアには中学生からなれますが、お子さんから大人まで、地域の皆さんが一体となって“おや! なぜ? なるほど!!”という科学の面白さを追求しています」(横井氏)

導入の経緯

じっくりと展示を観てもらうため、小型展示案内を中核とするヘイムズⅣにリニューアル

浜松科学館様では、2010年3月、浜松科学館科学学習情報システム「ヘイムズ」をⅢからⅣへリニューアル。NECとNECエンジニアリング(以下NECグループ)は、ヘイムズⅣリニューアル全体およびユビキタス案内システム(以下展示案内システム)のシステム構築を担当しました。

「Ⅲの時はスタンド形式のコンピュータ端末が置かれ、展示の説明を行っていました。しかし、展示品のボタンを次々と押しては通り過ぎていくお子さんも多く、もう少しじっくりと展示を観てもらいたいと思っていました。そこで、リニューアルについては、どのようなシステムにするか、さまざまな角度から検討を進めていました。

そうした中で、NECグループから展示案内システムを中心とする提案がありました。こちらで実現したいと考える希望を述べ、徐々に具体化していきました」(横井氏)

ヘイムズⅣは、小型展示案内端末「U4:ユーフォー」、2階展示場内を自律走行しながら展示品を紹介するロボット「ブルー夢」、U4と連動して見学・体験に応じてポイントも貯められる自分専用ICカード「ブルー夢カード」、利用状況を記録でき、ブルー夢に撮ってもらった写真をダウンロードできる「マイページ」などの新機能で構成され、より楽しく進んで学べる幅広いシステムになっています。

展示案内システムを構成している小型展示案内端末U4は、手のひらサイズの端末で、ICタグ(RFID)読み取り機能と赤外線受信機能を備えています。

U4の外観写真です。
小型展示案内端末「U4(ユーフォー)」
展示品の接触型ICタグ読み取りイメージです。
展示品の接触型ICタグ

展示コーナでは展示品に取り付けられた接触型ICタグにタッチすると、音声と映像による展示品の詳しい説明が行われ、クイズが出題されることもあります。また、館内案内には赤外線を利用した位置管理システム「SmartLocator (スマートロケーター)」によりU4を持ったお客様の位置を特定して、必要な案内情報を提供しています。このように利用シーンに応じて適切な案内を行うシステムが特長となっています。

また、ICタグで欲しい情報が入手でき、赤外線でお客様に知らせたい館内案内を表示できるU4は、加えて小型で持ちやすく、有機ELの表示がきれいで見やすいことも採用の決め手になりました。

「こどもエレベータ付近の天井に赤外線照射装置を設置し、U4を持つ人が近づくと案内が表示され、危険のないように案内を行っています」と事業グループ 主幹の阿部泰幸氏は語ります。

構成イメージです。
展示案内構成イメージ

導入後の成果

展示案内システムにより、じっくりと楽しく展示を観る人が確実に増加

展示案内システム導入後の利用状況や来館者の声について、横井氏は次のように評価しています。

「U4の操作に関しては、親しみやすい機器のため、小さなお子さんも喜んで使っています。U4は、端末専用カウンタで貸し出しを受け付け、体験後にカウンタに返却してもらいますが、貸し出し時間が長く、じっくりと展示を観ていただいているのが分かります。特にこれまで1階の自然のコーナは、比較的短時間に回る人が多かったのですが、じっくりとご覧になっている人の姿が多く見られるようになりました。

来館者から聞こえるのは“楽しく回れた”という声です。また、団体で来館する場合、できるだけ1人1台でU4を利用できるように配慮をしていますが、団体で来館した中学生からは“展示の説明が分かりやすく、とても良かった”という声も聞こえてきます」

「ファミリーで来館されると、これまでお父さんは遠くで見ていて、お母さんとお子さんだけで順に展示を回っているケースが多く見られました。ところが、U4導入後は、お父さんから“これはすごい。文字だけでなくイラストのキャラクタによる解説あり、クイズありと良く工夫されている”という評価もいただきました。このことからも分かるように、大人も子ども一緒になって楽しめるシステムと言えるでしょう。また、リピータも確実に増えているようです」(阿部氏)

今後の展望

さらなるコンテンツの充実を図り、より喜んで頂けるシステムに

展示案内システムの説明用コンテンツは、専用の編集ソフトで追加や変更ができ、職員の作成したコンテンツやクイズも使用されています。

「職員が各自で作ったものを職員皆で検討を重ね、コンテンツとしています。現在のコンテンツは小学校3年生以上を想定して作っていますが、今後は例えば大人モード用のコンテンツをさらに増やしていくことで、難しい内容の理解を深められるようにしたいと考えています。また、クイズについても改善を進めていくなど、コンテンツの拡充に力を注いでいくつもりです」(横井氏)

「本格的な運用が始まってからそれほど経っていませんが、NECグループの協力があったからこそ、来館者の皆さんに評価されるシステムになったと思っています」(阿部氏)

「システムの導入過程でも、こちらの考えを聞いてもらい、親身になって提案や対応をしてくれるなど、NECグループの対応は高く評価しています」(横井氏)

  • U4は、Understanding(理解)、Universal(誰にでも)、Usability(使いやすさ)、Ubiquitous(いつでも、どこでも)の4つの言葉の頭文字から名づけられている。

お客様プロフィール

浜松科学館

所在地 〒430-0923 静岡県浜松市中区北寺島町256番地の3
設立 1986(昭和61)年5月1日
指定管理者 財団法人 浜松文化振興財団
事業内容 「科学する心」の育成を目的に設立。自然・宇宙・光・力・エレクトロニクス・音の常設展示、プラネタリウムに加え、各種イベントや講座を開催
URL new windowhttp://www.hamamatsu-kagakukan.jp/

この事例の製品・ソリューション

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(2010年8月18日)

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